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株価指数先物【引け後コメント】 短期過熱を警戒も、ボリンジャー+2σは2万7675円辺りまで切り上がる


大阪3月限
日経225先物 27300 -70 (-0.25%)
TOPIX先物 1975.5 -5.0 (-0.25%)

 日経225先物(3月限)は前日比70円安の2万7300円で取引を終了。寄り付きは2万7410円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7410円)にサヤ寄せする形で、小幅に上昇して始まった。現物の寄り付き直後に2万7480円まで上げ幅を広げ、節目の2万7500円を試す動きも見られた。ただし、2万7500円を捉えることはできず、その後は2万7420円~2万7480円辺りの狭いレンジで推移。円相場が1ドル=130円台前半と、朝方からはやや円高に振れて推移するなか、前場半ばにレンジを下放れた。ランチタイムで買い戻す動きが見られたものの、後場は2万7340円~2万7380円辺りにレンジを切り下げ、大引けにかけてこれを割り込むと、一時2万7280円まで売られた。

 日経225先物は節目の2万7500円接近で上値の重さが意識されたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなるなか想定された値動きであろう。概ね5日移動平均線を支持線とした2万7350円~2万7450円辺りでの短期的なトレードが中心と見られ、引けにかけては持ち高調整の売りに押されてレンジを下回ったようだ。5日線を割り込んでしまったが、足もとのリバウンドでボリンジャーバンドの+2σ水準まで上昇してきたこともあり、テクニカル面での短期的な過熱感が警戒されてきたため、過熱を冷ます一服といったところだろう。

 ボリンジャーバンドの+2σは切り上がりを見せており、ナイトセッションでは2万7675円辺りまで上昇してきた。下値は75日線が2万7150円、ボリンジャーバンドの+1σは2万7110円に位置しているため、これらをサポート、レンジスタンスとしたレンジ推移が継続しそうだ。また、FOMCのほか、主要企業の決算発表が本格化するなか、決算反応によって指数が振られやすくなるだろう。短期的なトレードながら、個別の決算を手掛かりとした仕掛け的な動きも入りやすい。

 NT倍率は先物中心限月で13.81倍だった。日中では若干ながら動きを見せてきているものの、先週からの終値は13.80倍~13.82倍でこう着。短期的なトレードは入るが、基本的にはその後リバランスに向かっており、NTスプレッド狙いのトレードは限られよう。

 なお、30日の米国市場では、利益確定や持ち高調整の売りが優勢となった。引き続きリバランスが中心となるなか、短期的な持ち高調整が一巡してくるようだと、改めて買い直される可能性もありそうだ。

 手口面では、日経225先物は日産が810枚、野村が770枚、モルガンSが560枚、BofAが380枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1190枚、ゴールドマンが630枚、バークレイズが510枚、ドイツが500枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが2160枚、ゴールドマンが2150枚、モルガンSが1030枚、みずほが560枚程度の売り越しに対して、ドイツが1360枚、ソジェンが1180枚、シティが1050枚、バークレイズが1030枚、JPモルガンが1010枚程度の買い越しだった。

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