海運株が一斉高、中国の経済支援策の思惑波及と足もとの円安が買い手掛かりに
日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が一斉高となっている。コンテナ船市況の悪化が続いていることや、ばら積み船市況の低迷を背景に海運株への売り圧力が意識されているが、一方でPERの割安感や群を抜く高配当利回りに着目した個人投資家の押し目買いも観測されている。そうしたなか、前日の中国・上海株式市場では中国政府の経済支援策への期待から、景気動向に敏感な海運株がほぼ全面高に買われる展開となり全体指数の上昇に貢献した。これを受け、東京市場でも海運株の押し目を拾う動きを誘発している。また、足もと外国為替市場でドルが買い戻され円安方向に振れており、運賃ドル建て決済の海運セクターにとっては、これも買いの手掛かり材料となっている。
出所:MINKABU PRESS
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