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S&P500企業の1株利益は2.2%の減益が見込まれる 売上高は4.1%の増収=米国株

NY株式7日終値
ダウ平均   33630.61(+700.53 +2.13%)
S&P500    3895.08(+86.98 +2.28%)
ナスダック   10569.29(+264.05 +2.56%)
CME日経平均先物 26250(大証終比:+320 +1.22%)

 今週金曜日の米大手銀を皮切りに米株式市場は10-12月期の決算発表シーズンに突入する。アナリストらはS&P500企業の業績が、四半期としては2020年のパンデミック以来の減益を予想しており、1株利益は2.2%減を見込んでいるようだ。一方、売上高は4.1%の増収を見込んでいる。インフレによって商品価格が上昇していることが背景。ただ、それによってコストも増加しており、企業の利益率がピークに達したことを示唆すると見ているようだ。

 ただ、エネルギーと産業部門は例外で、1株利益はそれぞれ65%と43%の増益を示すと予想されている半面、それとは対照的に素材は22%減、通信サービスは21%減、裁量消費関連も21%の減益が見込まれている模様。また、S&P500の1株利益の4分の1近くを占めるIT・ハイテクは9%減が見込まれている。同セクターは賃金コストが膨らみ、顧客企業の需要が減速し、半導体も低迷が続いており、それが反映されると見られているようだ。

 先週の米経済指標を受けて今年の米株式市場は好調なスタートを切っている。今回の決算は減益が見込まれているものの、それ自体は昨年の株安にすでに織り込でいるものと思われる。
 これまでのところ今年は好調なスタートを切ったかに思われる米株式市場だが、今年はリセッション(景気後退)入りが濃厚と見られている中、投資家は米企業業績に何らかの回復力の兆しを示すヒントを求めているのかもしれない。その期待に応えるだけのガイダンスを各企業が示せるかが、今回の決算発表の最大の注目点なのかもしれない。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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