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3392 デリカフHD

東証S
501円
前日比
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.0 0.97 2.40
時価総額 82.0億円
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デリカフHD Research Memo(8):農と健康をつなぐ創造企業としてSDGsに取り組む


■デリカフーズホールディングス<3392>の今後の見通し

3. SDGsへの取り組みについて
「農と健康をつなぐ創造企業」を経営方針に掲げる同社グループでは天の恵みである野菜を100%使い切ることを目指して、持続可能な青果物流ビジネスの創出を図り、持続可能な社会の実現に取り組んでいる。フードロス削減については生野菜、カット野菜、冷凍野菜の販売、並びにミールキット事業や自社ECサイトでの販売に加えて、新たにカット野菜加工時の野菜端材を活用した「ベジブロス」を顧客企業などに提供することにより、廃棄ロス削減に取り組んでいる。「ベジブロス」については和食チェーン企業と共同開発した「とんでんベジブロス」を店舗で食前サービスとして提供開始したほか、航空会社やホテルからの引き合いもきており、今後提供する予定となっている。また、全国5ヶ所の事業所に残渣リサイクルシステムを導入して日々発生する野菜ゴミを堆肥化し、農産物の肥料として活用する循環型の事業活動※を行っている。

※東京事業所では、1日当たり11トン分を処理することで生ごみの量と処理コストの低減に役立てている。


青果物流事業の拡大を通じた脱炭素社会の構築に向けては、野菜の販売量拡大によって農作物の生産量拡大を図り、その結果として二酸化炭素の吸収量拡大に貢献している。同社は事業活動を通じて、二酸化炭素の吸収量を2021年3月期の7,040トンから、2024年3月期は42%増の10,000トンに拡大することを目指している。そのほか、省エネルギー化への取り組みとして、東京と神奈川の事業所において「排水未利用冷熱を活用した温度差エネルギー冷却システム」を導入し、カット野菜製造ラインから排出される水の冷熱を利用して電力コストの削減につなげている。また、東京事業所では屋上に太陽光発電システムを設置するなど、クリーンエネルギーの活用にも取り組んでいる。

地域貢献活動としては、入社3年目までの若手社員が中心となって、3ヶ月に1度野菜の「朝市」を各事業所の近隣の駐車場や公園で開催している。集客のためのビラ配りから会計まですべての工程を社員自身で行い、売上金については地元の自治体に全額寄付している。また、本社のある東京都足立区は都内特別区のなかで一番平均寿命が短いということもあり、区役所と協議して高齢者向けの食育セミナーを開催しているほか、より良い野菜を届けるための勉強会「野菜塾」を定期的に開催している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SI》

 提供:フィスコ

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