デリカフHD Research Memo(4):自己資本比率は底打ち、フリーキャッシュ・フローもプラスに転換
■業績動向
2. 財務状況と経営指標
デリカフーズホールディングス<3392>の2023年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比211百万円減少の22,734百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では売掛金が291百万円増加した一方で現金及び預金が572百万円減少した。固定資産では有形固定資産が36百万円、投資その他の資産が62百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比277百万円減少の16,431百万円となった。買掛金が110百万円、賞与引当金が33百万円、未払金が31百万円それぞれ増加した一方で、有利子負債が457百万円減少した。純資産合計は同65百万円増加の6,302百万円となった。配当金支出73百万円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益108百万円の計上により利益剰余金が増加したほか、その他有価証券評価差額金が24百万円増加した。
経営指標を見ると、自己資本比率が純資産の増加と負債の減少により前期末比0.5ポイント上昇の27.7%となり、有利子負債比率は同9.2ポイント低下の174.6%となるなど、ここ数年続いた財務体質の悪化に歯止めが掛かった格好となった。キャッシュ・フローの状況について見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期の248百万円から581百万円に増加し、投資活動によるキャッシュ・フローを差し引いたフリーキャッシュ・フローも85百万円と第2四半期累計としては7期ぶりにプラスに転じた。今後は収益をさらに拡大することで財務体質の改善を進める考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ