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サンタクロースはウォール街を飛び回っているのか=米国株

NY株式3日終値
ダウ平均   33136.37(-10.88 -0.03%)
S&P500    3824.14(-15.36 -0.40%)
ナスダック   10386.98(-79.50 -0.76%)
CME日経平均先物 25730(大証終比:+120 +0.47%)

 毎年、新年が明けると市場関係者はサンタクロース・ラリーがないかどうか注目する。サンタクロース・ラリーとは、その年のクリスマス明けの最後の5取引と翌年の最初の2取引の間に米国株が上昇する傾向のことで、本日が終了日となる。

 前日までのS&P500は現在のサンタクロース・ラリー期間中に2ポイント未満しか上昇していない。「市場は確信が持てないようで、投資家はまだ何をしたらいいのかわかっていない」との声も出ている。

 1950年以来、78%の年が期間中のS&P500が上昇し、平均1.3%の上昇率を記録している。もし今回、株価指数が上昇できなければ、2015-2016年の期間以来となる。

 市場関係者によると、サンタクロース・ラリーの現象は、投資家がポートフォリオのリバランスを行い、楽観的に先を見通す傾向があるため、年末頃の季節的な強さによって説明できると指摘している。年明けには新しい資金が市場に流入することも多い。

 しかし今回は、FRBの引き締めとリセッション(景気後退)への懸念がその動向を複雑にしている。多くの投資家は高止まりしているインフレを抑えるためのFRBのタカ派姿勢に頭を悩ませ、景気後退のリスクに備えている。そのため、株式市場は高利回りを提供する米国債のような安全資産との競争に直面している状況。

 市場からは、「S&P500が08年の金融危機以来最悪の年を記録した昨年のボラティリティを考慮し、短期的に乱高下が続くと予想している。最悪の逆風を織り込みつつある今年については、慎重かつ楽観的に見ており、このような歴史的環境下でサンタクロース・ラリーをあまり真剣に受け止めてはいない」との声も出ている。

 「昨年のような年は見たことがなく、金利上昇の歴史的な消化状況を踏まえれば、今回はサンタクロース・ラリーを割り引く必要があるかもしれない」とも付け加えた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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