フォーバル Research Memo(6):健全かつ安定した財務基盤を堅持
■業績動向
2. 財務状況と経営指標
フォーバル<8275>の2022年9月末の総資産は前期末比564百万円減の31,934百万円となった。そのうち流動資産は1,055百万円減であり、受取手形、売掛金及び契約資産の824百万円減及び現預金の371百万円減が主な要因である。固定資産は490百万円増であり、投資その他の資産の285百万円増などが主な要因である。
負債合計は前期末比293百万円減の17,832百万円となった。そのうち流動負債は575百万円減であり、未払法人税等の290百万円減及び賞与引当金・役員賞与引当金の215百万円減が主な要因である。固定負債は282百万円増であり、社債の100百万円増及び退職給付に係る負債の74百万円増が主な要因である。有利子負債(短期借入金、長期借入金、社債の合計)の残高は2,789百万円であり、現金及び預金9,799百万円と比較しても低水準にある。
経営指標(2023年3月期第2四半期末)では、流動比率が148.9%(前期末150.2%)、自己資本比率が41.2%(同41.3%)となっており、健全かつ安定した財務基盤を堅持している。自己資本比率は4年前(2018年9月末)の34.4%から6.8ポイント上昇した。これは、フォーバルテレコムのビジネスモデルのシフトにより顧客獲得に伴う前払販売奨励金が減少したことに起因する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
《SI》
提供:フィスコ