品川リフラクトリーズ---サンゴバンからの事業買収と戦略的海外展開
品川リフラクトリーズ<5351>は22日、12月29日にCompagnie de Saint-Gobain(以下サンゴバン)からの事業譲受のクロージングを行うことを発表。
サンゴバンとの間で、サンゴバンの有するブラジルにおける耐火物事業及び米国における耐摩耗性セラミックス事業に関してサンゴバン社の子会社から譲り受けることで合意し、サンゴバンの子会社であるSaint-Gobain Do Brasil Produtos Industriais E Para Construcao LTDA及び同じく子会社であるSaint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc.と2022年5月12日に同事業譲受に関する契約を締結している。
今回2022年12月22日開催の当社取締役会にて、2022年12月29日に本件のクロージングを行うことを決議した。
同社グループは、第5次中期経営計画(2021年度~2023年度)において、「国内鉄鋼需要の漸減下においても、顧客の様々なニーズに即した新商品の提供とこれまでの生産基盤強化で得られた競争力を更に伸長させ、過去最高業績を目指す」ことを基本方針としている。基本方針の実現のための重要施策の一つとして「海外ビジネスの強化・拡大」を掲げ、海外の現地パートナーとの連携深化やM&Aを通じた事業の強化・拡大を模索していた。
同社は 1991年よりサンゴバンブラジルに鉄鋼用耐火物の製造技術ライセンス提供を行い、近年ではサンゴバンブラジルが同社の販売店として、南米での鉄鋼、セメントなどの市場向けに同社製品の販売を行っている。また、2019年にはサンゴバンの子会社であるGrindwell Norton Ltd.との共同出資により、SG Shinagawa Refractories India Pvt. Ltd.をインドに設立している。
両社の間で長きにわたり築いてきた良好な協力関係を背景として、本事業譲受の合意へと至ったとしている。
《SI》
提供:フィスコ