シュッピン Research Memo(6):「BRILLER」のリニューアルオープンや、海外販路の拡大でも一定の成果
■主な活動実績
1. 「BRILLER」のリニューアルオープン
2022年11月1日に「BRILLER」を“レディースブランドサロン”としてリニューアルオープンした。ブランドバッグのフロアを大幅に広げるとともに、ブランドジュエリーの取扱いも開始し、ECと店舗のハイブリッドな展開を図っていく方針である。「HARRY WINSTON」「Cartier」「Van Cleef & Arpels」「TIFFANY & Co.」「BVLGARI」といった世界5大ジュエラーを中心とした高額ブランドジュエリーの取扱いにより、「時計事業」との親和性の高さやシュッピン<3179>のブランド力(特に、同社中古品に対する信頼性の高さ)を活かし、後発組ながらハイエンドの需要を取り込んでいく考えだ。
2. 「Buyee」の導入による海外販路の拡大
2022年11月7日には海外への販路拡大を目的として、「Buyee Connect」の導入を開始した。本件により、同社のECサイト上に新たに海外からのアクセス者に向けた専用カートが開設され、多言語CS対応、海外配送、決済などの必要な機能がすべて揃うことから、海外の購入者にとって利便性が大きく改善する。これまでは「eBay」「Chrono24」への出店により、北米を中心に市場を開拓してきたが、これからは自社サイトを通じて、筆記具、ロードバイクを含むすべての取扱い商材が世界118の国/エリア(約330万人の会員)において購入可能となる。
3. 従業員向け譲渡制限株式ユニット(RSU)付与制度の導入
2022年5月18日付けで従業員向け譲渡制限株式ユニット(RSU)付与制度の導入を決議した。本件は一定の対象者に対して、あらかじめ定めた期間にわたり在籍すること等を条件に、同社普通株式を交付するものである。従業員エンゲージメントの一環として、同社の中長期的な業績拡大及び企業価値の持続的な向上への貢献、継続勤務意欲を高めるとともに、株主との一層の価値共有を進めるところに狙いがある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
《NS》
提供:フィスコ