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6257 藤商事

東証S
1,216円
前日比
-23
-1.86%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.9 0.59 4.52 30.67
時価総額 278億円
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藤商事 Research Memo(3):2023年3月期第2四半期累計業績は数量増効果と利益率改善によりV字回復に


■業績動向

1. 2023年3月期第2四半期累計の業績概要
藤商事<6257>の2023年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比119.3%増の17,156百万円と大幅増収となり、営業利益で2,543百万円(前年同期は3,428百万円の損失)、経常利益で2,669百万円(同3,382百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益で2,469百万円(同2,616百万円の損失)といずれも第2四半期累計として4年ぶりに黒字転換した。また、第2四半期累計の会社計画は開示していないものの、パチンコ遊技機の販売台数が計画を上回ったことや売上総利益率の改善が想定以上に進んだことから、計画を上回る進捗だったと見られる。

売上高については、パチンコ遊技機で同93.7%増の15,153百万円、パチスロ遊技機は前年同期の販売が無く2,002百万円を計上した。パチンコ遊技機の販売台数は同49.8%増の3.82万台だったため、平均販売価格が29.3%上昇したことになる。前年同期はPB機や単価の低い甘デジ機種の販売比率が高かったことで平均販売単価が307千円とここ数年のなかでも最も低い水準となったが、当第2四半期累計はメインのミドル機種を中心に販売したことで397千円と2年前の水準まで回復した。

営業利益の増減要因を見ると、売上総利益の増加で5,752百万円、研究材料費の減少で998百万円の増益要因となり、人件費の増加340百万円、広告宣伝費の増加104百万円、販売手数料の増加155百万円、その他費用の増加178百万円を吸収した。特に売上総利益の増加については数量増効果に加えて、売上総利益率が前年同期の48.4%から55.6%と7.2ポイント上昇したことも大きく寄与した。利益率の改善要因は、販売ミックスの変化に加えて価格戦略に取り組んだ効果も大きかったようだ。

なお、前下期は半導体やコネクタなどの部材価格高騰が収益圧迫要因となったが、2023年3月期に入ってからは需給面でなおタイト感があるものの、価格高騰は沈静化しつつあり、同社もコスト低減に取り組んだことから、生産や採算面においてマイナスの影響は受けなかったようだ。売上総利益率の四半期ベースの推移を見ても、当第2四半期には57.3%まで上昇したが、これは新型コロナウイルス感染症が拡大(以下、コロナ禍)前の2020年3月期第3四半期の水準を上回っており、収益性も急速に改善してきたことがうかがえる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NS》

 提供:フィスコ

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