中国、２３年は景気回復に軸足

　中国共産党と政府は１５－１６日まで、中央経済工作会議を開き、２０２３年は安定成長に軸足を置く姿勢を強調した。「消費の回復と拡大を優先せよ」と指示した。会議では「ゼロコロナ」という言葉は使わず、感染防止対策と経済発展を両立させるとするに留めた。

　会議には習近平国家主席や李克強首相らが出席。若者の就職問題も課題に挙げ雇用と物価の安定に注力するとした。

　経済に占める比重が高い不動産分野についても、バブルを警戒しつつ、産業の新たな発展モデルを推進するとした。環太平洋連携協定（ＴＰＰ）加盟も課題に挙げた。

　一方、ハイテクを巡り対立を深める米国を念頭に、科学技術で挙国体制を確立し、国際競争力を高めよと訴えた。

出所：MINKABU PRESS