DEAR・L Research Memo(6):2022年9月期は過去最高益を更新。子会社化したアイディグループ等も貢献
■業績動向
1. 2022年9月期の業績概要
ディア・ライフ<3245>の2022年9月期通期は、売上高が前期比96.9%増の51,905百万円、営業利益が同42.8%増の5,736百万円、経常利益が同37.7%増の5,666百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同56.3%増の4,199百万円となり、各利益において過去最高益を達成した。
主力のリアルエステート事業の外部環境は、国内の安定した金融市場を背景に不動産市場が活況に推移し、特に同社が注力する首都圏の住居系不動産に対する国内外の投資家による投資意欲は、依然として旺盛な状況が続いた。このような環境のもと、同社は「DeLCCS 両国Front(東京都墨田区)」などを始めとする自社開発の都市型レジデンスや「東中野プロジェクト(東京都中野区)」を始めとするアセット・デザイン&リセール(ADR、土地の開発適地化)を47件売却した。また、「DeLCCS 千駄木(東京都文京区)」など様々な手法により収益価値を高めた収益不動産を37棟売却した。売却した収益不動産には50億円を超える物件もあり、物件の大型化も増収の要因となった。また、2022年9月期からアイディグループも子会社化され、29物件(アイディ単体)を売却するなど業績に貢献した。これらの結果、リアルエステート事業の売上高は前期比92.8%増の47,621百万円となり、記録的な増収となった。セールスプロモーション事業においては、連結子会社DLX-HD傘下のN-STAFFによる非対面での保険営業人材の派遣が、コロナ禍で対面での保険販売を避ける保険業界等各社のニーズを捉え、派遣先が多様化・拡大した。
増収に伴い、売上総利益額は前期比62.6%増となった。また、アイディグループの連結などにより、販管費は同121.9%増となった。これらの結果、各利益で過去最高益を更新し、2022年9月期を最終年度とした中期計画の目標であった経常利益50億円を上回った。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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提供:フィスコ