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来週の株式相場に向けて=FOMCと12月IPOに視線集中

 今年の立ち会いも残り3週間。9日の日経平均株価は前日比326円高と急伸し、掉尾の一振に向けた期待を膨らませた。そんななか、来週は13~14日に今年最後のビッグイベントとも呼ばれる米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。また、FOMCに先立つ形で、今晩の米11月生産者物価指数(PPI)に続き13日には同消費者物価指数(CPI)が発表される。米金融政策の行方を、市場関係者は固唾をのんで見守ることになる。

 更に、東京市場では来週からもう一つの年末の恒例イベントが始まる。それが、12月IPOだ。1日に上場したサイフューズ<4892>を含め今月は26社のIPOが予定されており、年末にかけ超ラッシュ状態となる。

 13日のproperty technologies<5527>から本格化することになるが、翌14日には早くも大型IPOが2社登場する。それが、約7年半ぶりの再上場となるスカイマーク<9204>と、4月の東証再編後では2社目のプライム市場への直接上場となる大栄環境<9336>だ。資金吸収額はそれぞれ約370億円、同500億円と巨額だ。この大型IPOをどうこなすかが関心を集めているが、続いて15日にAnyMind Group<5027>とスマートドライブ<5137>の2社、16日にはフーディソン<7114>、オープンワーク<5139>、Rebase<5138>の3社が同時上場する。

 12月IPOでは、20日に登場するメタバース関連のmonoAI technology<5240>への期待が高い。その一方で、今年は「ベンチャーキャピタルによるエグジット(出口)色の強い銘柄も目につく」(アナリスト)との声も少なくない。FOMCとともに、12月IPOが市場からどのような評価を得るかが高い関心を集めそうだ。

 他のスケジュール面では、海外では15日に米11月小売売上高や米12月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米11月鉱工業生産が発表される。国内では14日に日銀短観が公表され、15日に11月貿易統計が発表される。決算発表では、14日にビジョナル<4194>、15日に神戸物産<3038>、パーク24<4666>、ANYCOLOR<5032>が予定されている。来週の日経平均株価の予想レンジは、2万7600~2万8400円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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