ハウテレビジョン---3Qも2ケタ増収・各利益は黒字化、累積取引社数及び累積会員数が順調に推移
ハウテレビジョン<7064>は7日、2023年1月期第3四半期(22年2月-10月)決算を発表した。売上高が前年同期比36.2%増の10.91億円(前年同期は8.02億円)、営業利益が2.59億円(同0.33億円の損失)、経常利益が2.59億円(同0.34億円の損失)、四半期純利益が1.91億円(同0.35億円の損失)となった。
四半期ベースでは、当第3四半期の売上高は3.31億円(前年同期は2.41億円)と創業以来の最高業績を更新し、営業利益は0.33億円(同0.3億円の損失)と上場以来初の黒字転換を果たした。
同社が2022年4月26日に公表した「事業計画及び成長可能性に関する事項」によれば、前年度は、スカウト機能のリニューアルや売上成長の再加速によるキャリアプラットフォーム事業の安定的な高成長を維持しつつ、新たなCtoCサービス立ち上げによる新収益モデルの創出に取り組み、計画を上回る営業利益を達成した。
一方、当年度は利益拡大フェーズと位置づけ、売上高よりも営業利益額の拡大を主要な経営指標として掲げている。
当第3四半期累計期間においては、戦略的なマーケティング展開による会員獲得に加え、取引先企業数の拡大を指向し、採用マッチング市場におけるシェア拡大を図ってきた。新卒サービスの領域においては、従来から実施してきたオンライン企業説明会(JOB Discovery Online)の開催に加え、オフフラインイベント(JOB Discovery Meetup)も強化し、札幌・仙台・東京・大阪・京都・福岡で合同座談会を企画している。また、女性向けのトップ企業合同座談会やエンジニア向けスカウトイベント(外資就活Terminal)など、採用しにくい層に特化したテーマ型のイベントを展開してきた。中途サービスの領域においては、認知度の拡大と新規顧客及び利用エージェントの獲得に注力し、その結果、採用企業の掲載料及びエージェントの成功報酬が伸長した。
当年度を利益拡大フェーズと位置付けたことを踏まえ、市場シェアの拡大を目指していくため、社内で最も重視する指標を当年度より「累積取引社数」及び「累積会員数」としている。当第3四半期末におけるキャリアプラットフォーム事業の累積取引社数は、771社(前期末から63社増)となった。また、累積会員数は、457,918人(前期末から74,941人増)となった。
2023年1月期通期の業績予想については、売上高が前期比48.6%増の17.00億円、営業利益が同542.4%増の3.00億円、経常利益が同527.3%増の2.80億円、当期純利益が同183.4%増の2.25億円とする期初計画を据え置いている。
《NS》
提供:フィスコ