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外為サマリー:ショートカバーで一時142円10銭近辺まで下げ渋る

 11日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=141円79銭前後と前日の午後5時時点に比べて4円50銭程度のドル安・円高となっている。

 10日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=140円98銭前後と前日に比べて5円50銭弱のドル安・円高で取引を終えた。米10月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの見方が台頭。米長期金利の低下がドル売り・円買いを誘い、一時140円20銭まで軟化した。

 ただ、ドル円相場は9月5日以来およそ2カ月ぶりのドル安・円高水準をつけたことで、この日の東京市場ではショートカバー(買い戻し)が流入。また、米クリーブランド連銀のメスター総裁が10日の講演で「金融引き締めが不十分なリスクの方がまだ大きい」との見解を示すなど、FRB高官が引き締めに積極的な姿勢を崩していないこともドルの売り込みにくさにつながり、午前9時40分過ぎには142円10銭近辺まで下げ渋る場面があった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0185ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0190ドル弱のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=144円42銭前後と同1円80銭強のユーロ安・円高で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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