海運大手が軒並み高、過度な不安心理後退し業種別騰落で断トツの値上がり率に
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手は軒並み上値指向にあり、業種別騰落率でも「海運」は33業種中で断トツに買われている。外国為替市場は足もとの政府・日銀の介入観測などで乱高下しているものの、日米金利差を背景に一時1ドル=150円台に突入するなど急激なドル高・円安局面にあり、運賃ドル建て決済の海運セクターにとっては追い風が強い。世界景気の減速懸念を背景にコンテナ船市況は一時期からは大分調整したものの株価面では織り込みが進んだ。一方、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は9月以降に底入れ反転し、実勢は1800前後でもみ合う展開にあり、海運業界の業績先行きに対する過度な不安は後退している。そうしたなか、PERの際立った割安さや、高配当利回りを手掛かりに買い戻す動きも観測されている。
出所:MINKABU PRESS
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