信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

4372 ユミルリンク

東証G
1,334円
前日比
-23
-1.69%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.2 2.07
時価総額 51.9億円
比較される銘柄
ココリブ, 
ショーケース, 
CINC

銘柄ニュース

戻る
 

ユミルリンク Research Memo(2):メールの大規模・高速配信を武器に事業は拡大傾向(2)


■要約

3. 今後の成長戦略
中期の経営方針としてユミルリンク<4372>は、「メッセージングテクノロジー」と「ソフトウェアサービスの事業化」をさらに進め、SaaS事業の領域拡大により企業価値・株主価値向上を図ることを目指している。

具体的には、メール配信サービスに加えてSNSへの対応を加速させるなど、メッセージングプラットフォーム上において従来対応していなかった領域をカバーし、顧客のデジタルマーケティングを支援する新たなサービスを生み出していきたい考えだ。

また、営業面においては引き続き大規模顧客に注力する方針としている。既に浸透率の高い「Core30」に属する顧客に対しては、Web広告の強化によりリード数を増加させる方針だ。それ以外のターゲット層に関しては、同社のターゲット顧客のなかでも特に伸び代の大きいTOPIX Mid400(TOPIX算出対象銘柄中での中型株400銘柄のこと)やSmall 1への販売に注力し、メールサービス、SMSサービスのシェア拡大を目指していく方針だ。さらに「CuenoteR FC」「CuenoteR SMS」を導入した顧客へのクロスセルにも注力し、顧客当たりの契約金額を押し上げていくことを計画している。

同社の将来の業績に関して弊社は、順調に推移すると予想している。同社の事業領域であるデジタルマーケティング市場がスマートフォン・Eコマースの普及や企業のDX化に伴ってさらなる拡大が見込まれ、そのなかで同社が取り込める市場規模はまだまだ大きく、顧客がデジタルマーケティングに注力するなかで保有するメールアドレスが増大し、大規模・高速配信に強みを持つ同社サービスへの引き合いが強まることなどが理由だ。同じくメール配信システム・メールマーケティングサービスを提供している競合はいるものの、1時間に500万~1,000万通規模の大規模配信となると対応できる企業は同社を含め2社しかないのが現状という。このことから弊社は、競争の度合いは比較的穏やかと見ている。

すべての製品で同一のセキュリティ・ポリシーを採用していることも業績の拡大に寄与してきそうだ。これにより、顧客がシステムを効率的に管理できる点を訴求し、クロスセルによる売上の拡大が期待できると考えているためだ。

■Key Points
・メールの大規模・高速配信技術に強みを持ち、業績は拡大傾向
・2022年12月期第2四半期は大幅増収増益を達成
・売上高と営業利益は上期として過去最高を記録
・今後も成長が見込まれる市場環境が業績に追い風

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

《SI》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均