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3633 GMOペパボ

東証S
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前日比
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時価総額 82.0億円
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GMOペパボ Research Memo(3):ホスティング事業とEC支援事業を両輪に成長(1)


■事業概要

1. 事業セグメント
GMOペパボ<3633>が手掛ける事業は、レンタルサーバーサービス「ロリポップ!」、ドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」などのホスティング事業、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」などのEC支援事業、ハンドメイドマーケット「minne」のハンドメイド事業、フリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE」の金融支援事業で構成されている。

2022年12月期第2四半期累計の事業セグメント別構成比を見ると、売上高はホスティング事業49.4%、EC支援事業29.5%、ハンドメイド事業16.8%、金融支援事業4.3%となり、営業利益(全社費用控除前)についてはホスティング事業74.9%、EC支援事業22.4%、ハンドメイド事業5.9%となっており、金融支援事業については若干の損失となっている。現時点ではストック型ビジネスであるホスティング事業が安定収益源となっており、今後は市場拡大が見込まれるEC関連サービス(EC支援事業、ハンドメイド事業)や金融支援事業に注力し、収益ポートフォリオの多様化を進めながら収益成長を目指していく戦略を掲げている。

(1) ホスティング事業
ホスティング事業は、Webサイトやホームページを開設するためのサーバーや各種機能、ドメイン等を提供し、各サービスの利用料を売上として計上するストック型のビジネスモデルとなる。主要サービスは以下のとおり。

a) ロリポップ!
「ロリポップ!」は、インターネット初心者からヘビーユーザーまで幅広い層をターゲットとしたレンタルサーバーサービスで、同事業セグメントの売上高の4割強、利益の7割強を占める主力サービスとなっている。ハードルの高かったホスティングサービスを低価格で提供したことで、個人向けレンタルサーバー市場を開拓する先駆者となった。簡単にホームページを作成できる豊富なマニュアルやレスポンスの早いカスタマーサービスに加えて、ホームページ作成のために必要なソフトウェアや各種ASPサービスも提供している。様々な料金プラン※やオプションサービスを提供することで、個人事業主から中小企業まで顧客対象を広げている。

※月額基本料金プラン(税込)は2021年11月に料金改定を実施しており、エコノミー(99円~)、ライト(220円~)、スタンダード(440円~)、ハイスピード(550円~)、エンタープライズ(2,200円~)の5プランを提供(料金は契約期間により変動)。


2018年4月に提供を開始した「ロリポップ!マネージドクラウド」は、独自開発したコンテナ型仮想化技術により、一時的なアクセス集中時でも高速かつ安定的な稼働を実現したサービスとなる。顧客ターゲットはWebサイトへのアクセスが集中し、閲覧不能となるリスクのあるユーザー(個人のクリエイターや中小企業等)で、料金プランは月額基本料金1,078円(税込)+従量課金制となっている。そのほか、高機能ホスティングサービス「heteml(ヘテムル)」(月額1,100円(税込)~)なども提供しており、これらを合わせた同社レンタルサーバーの国内シェアは約18%とトップシェア※となっている。

※「ロリポップ!」及び「ヘテムル」のユーザー数の合算数値。 「2022の日本でのウェブホスティングのマーケットシェア」 HostAdvice.com調べ(2022年8月時点)。


b) ムームードメイン
同事業セグメントの売上高の4割強、利益の2割弱を占める「ムームードメイン」は、低価格のドメイン取得代行サービスで、ドメイン登録をオンライン上で簡単に行えることが特徴となっている。2004年にサービスを開始して以降、インターネットの普及とともに個人によるドメイン取得が広がり、2022年6月末の登録ドメイン数は116万件に達している。代行サービスのため利益率は他のサービスよりも相対的に低く、また、仕入コストの一部は為替変動の影響を受けるため、状況に応じて為替予約を行っている。

なお、2022年12月期より新会計基準を適用したことに伴い、収益認識時点をドメインの取得完了時点から、契約期間にわたり収益認識する方法に変更となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《ST》

 提供:フィスコ

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