米国株見通し:底堅い値動きか、FRB議長の非タカ派姿勢に期待感
(13時50分現在)
S&P500先物 4,196.00(-3.1)
ナスダック100先物 13,135.90(-7.7)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は20ドル安。原油相場は持ち直し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。
25日の主要3指数は続伸。終盤にかけての上げ幅拡大でほぼ高値で引け、ダウは322ドル高の33291ドルで取引を終えた。この日発表された4-6月期国内総生産(GDP)改定値はマイナスだったが、速報値からわずかに上方修正。新規失業保険申請件数も前週から改善し、根強い景気減速への懸念はいったん和らいだ。それを受け、米10年債利回りは低下に向かい株買いが強まった。特にハイテク関連が選好され、相場をけん引した。
本日は底堅い値動きか。今晩発表のコアPCE価格指数は前回から伸びが鈍化すると予想され、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速への警戒を弱める要因になりやすい。一方、パウエルFRB議長はその後の講演で、インフレ抑止に向け当面の引き締め方針を堅持する考えを改めて表明する見通し。ただ、今後については「データ次第」と政策余地を残す可能性がある。その際には金利高が抑制され、買戻し優勢の展開も想定される。
《TY》
提供:フィスコ