飯野海が戻り足明示、都心不動産の含み益材料視され信用取組拮抗で需給妙味も
飯野海運<9119>が続伸。今月2日にマドを開けて上放れた後、3日の取引時間中には800円台まで上値を伸ばしたが、その後は目先筋の利益確定売りや空売りでマド埋めの動きをみせていた。しかし、前日は朝安後に切り返す動きに転じ、きょうもその余勢を駆って上値指向を明示している。信用取組は買い残が増加したものの、信用倍率が1.2倍と依然として拮抗した状態で、踏み上げ相場の素地を内包している。外航海運を主力とする海運会社だが、利益の源泉は不動産事業。円安で海外マネーが日本の土地に関心を示すなか、同社は膨大な含み益を有している点で注目されている。
出所:MINKABU PRESS
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