外為サマリー：１ドル１２７円００銭前後で推移、株高が支援材料も上値限定的

　２７日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前１０時時点で１ドル＝１２７円００銭前後と前日の午後５時時点に比べて４０銭程度のドル高・円安となっている。

　２６日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、１ドル＝１２７円１２銭前後と前日に比べ２０銭程度のドル安・円高で取引を終えた。欧米株高を受けて１２７円４０銭台に強含む場面もあったが、米長期金利が上昇幅を縮小するとドルの上値が重くなった。

　この日の東京市場でドル円相場は堅調な展開。日経平均株価の反発で投資家のリスク回避姿勢が後退していることがドル買い・円売りにつながっている。ただ、今晩に４月の米個人消費支出（ＰＣＥ）デフレーターの発表を控えていることから、持ち高を一方向には傾けにくくドルの上値は限定的。日銀の黒田総裁が２６日の衆院予算委員会で「金融市場の安定を確保しつつ緩和政策からの出口戦略を遂行することは可能」と発言したことが重荷となっている面もあるようだ。一方、ユーロが対ドルや対円で買われており、欧州中央銀行（ＥＣＢ）による早期の金融政策の正常化観測は根強いといった様子だ。

　ユーロは対ドルで１ユーロ＝１．０７４０ドル前後と前日の午後５時時点に比べて０．００５０ドル強のユーロ高・ドル安。対円では１ユーロ＝１３６円４０銭前後と同１円１０銭程度のユーロ高・円安で推移している。

出所：MINKABU PRESS