新興市場銘柄ダイジェスト:プロパティDBKは年初来高値、アズームがストップ高
<2998> クリアル 1306 -24
大幅安。不動産クラウドファンディング「CREAL」で運用及び運用予定の東京23区所在のマンション13棟を、アジア太平洋地域を対象とする不動産投資会社Gaw Capitalが組成するファンドに売却すると発表。また、外部の投資家が保有するマンション7棟についても、同ファンドとの売買契約締結をアレンジ。同社は前営業日の4月28日に新規上場し、初値(1600円)を下回る水準で引けていた。午前は短期物色が向かっていたようだが、大引けにかけては連休前の手仕舞い売りに押された。
<7370> Enjin 2468 +65
大幅に3日ぶり反発。22年5月期第3四半期の質疑応答集を開示し、上方修正の可能性があるとの期待から買われている。4月14日発表の第3四半期累計(21年6月-22年2月)の営業利益は8.64億円で通期予想に対する進捗率は92.7%だったが、上方修正を見送った。質疑応答では「第4四半期に大きな投資等は考えていない」とした上で「上方修正は社内で検討した」が、「精度の高い将来予測値を慎重に算出の上開示するべきと判断した」としている。
<4389> プロパティDBK 1903 +316
年初来高値。23年3月期の営業利益予想を7.69億円と発表している。同期から連結決算に移行する。単独ベースの22年3月期営業利益は前期比28.8%増の6.49億円。23年3月期は中期経営計画達成に向けた準備期間と位置付け、ガバナンス強化やR&D機能の拡充などを推進する。年間配当予想は18.00円。また、22年3月期の期末配当を従来予想の12.00円から16.00円(前期末実績12.00円)に増額修正している。
<3496> アズーム 7360 +1000
ストップ高で年初来高値更新。22年9月期第2四半期累計(21年10月-22年3月)の営業利益を前年同期比66.7%増の4.22億円と発表している。月極駐車場サブリースサービスなどが拡大したほか、人件費の増加が想定を下回り、会社計画(3.35億円)を上回った。通期予想は前期比67.5%増の8.50億円で据え置いた。また、上限2万株(1億円)の自社株買いを実施する。発行済み株式総数に対する割合は0.68%、取得期間は2日から7月29日まで。
<9212> GEI 859 +36
大幅に反発。DIC<4631>とバイオプロセスによるβ-アラニンの商用生産のため、ライセンス契約を締結したと発表している。β-アラニンは、ビタミン中間体やサプリメントのほか、界面活性剤や医薬原料など幅広い分野で利用されている化学品。Green Earth Instituteが保有するβアラニンに関する知的財産権をDICにライセンスし、生産効率の高いバイオβ-アラニンを開発段階から商用段階に移行させる。
<4385> メルカリ 2329 +119
大幅反発。22年6月期の営業損益予想を45.00億円の赤字(前期実績51.84億円の黒字)と発表している。会計方針変更や収益力強化で売上高予想は1470.00億円(前期実績1061.15億円)としたものの、ブランド認知度向上などを目的とするマーケティング施策に加え、事業基盤強化に向けた人材採用などの投資が膨らみ、赤字に転落する見通し。第3四半期累計(21年7月-22年3月)は46.86億円の赤字(前年同期実績15.28億円の黒字)で着地した。
《ST》
提供:フィスコ