トヨタの上値追い続く、ドル円相場が約6年ぶりに1ドル=121円台突入
トヨタ自動車<7203>が続伸。ここ戻り足が鮮明で、前日に25日移動平均線を上に抜けたほか、きょうは5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも示現。半導体不足に伴う生産計画の下方修正などをネガティブ材料視する動きもあったが、3月に入ってからの急速な円安進行が、上場企業の中でも為替感応度が際立って高い同社株に追い風材料となっている。FRBのタカ派傾斜を背景に米10年債利回りが急上昇するなか、日米金利差を反映する形でドル買い・円売りの動きが加速、足もとでは約6年ぶりとなる1ドル=121円台まで円安が進行している。同社の22年3月期通期想定為替レートは1ドル=111円であり、実勢は10円以上も円安に振れている状況。今期業績への影響は限られるものの、23年3月期は為替メリットが強く意識されることになる。
出所:MINKABU PRESS
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