サインポスト---2Q減収なるも、イノベーション事業が大幅な増収
サインポスト<3996>は12日、2022年2月期第2四半期(21年3月-8月)決算を発表した。売上高が前年同期比4.8%減の9.67億円、営業損失が2.63億円(前年同期は3.52億円の損失)、経常損失が2.66億円(同3.61億円の損失)、四半期純損失が3.78億円(同3.35億円の損失)となった。
コンサルティング事業の売上高は前年同期比3.6%減の9.26億円、セグメント利益は同26.0%減の1.57億円となった。同社がプロジェクトマネジメントを支援する1件の得意先において、勘定系システムの統合プロジェクトを完了した。また、新規得意先の増加や主にシステム部支援の業務を中心に増員要請に応え、高品質なコンサルティングサービスを提供した。一方で、2021年1月に大型プロジェクトが終了したことによる減収影響があったほか、取引先の新規開拓をねらい新設部門の要員を厚くしたことで、費用が先行した。
ソリューション事業の売上高は前年同期比38.4%減の0.33億円、セグメント損失は0.38億円(前年同期は0.63億円の損失)となった。ITシステムの構築や投資に関するアドバイザリー業務を提供したほか、事業性評価サービス等の月次サービスを提供した。一方で、減収影響による売上総利益の減少があった他、新規の受注獲得に向けた営業活動を積極的に推進したことで費用が増加した。
イノベーション事業の売上高は前年同期比535.1%増の0.07億円、セグメント損失は1.89億円(前年同期は3.46億円の損失)となった。ワンダーレジが、3月から横浜高島屋地下食料品フロアの「ベーカリースクエア」で2台稼働を開始し、加えて、野村不動産のH1OとH1Tに3台が5月から順次稼働を開始した。また、TTGからロイヤリティを受領した。これらの他、得意先金融機関から店舗内の動線や混雑状況を可視化するソリューションの開発を受託し、技術検証を行った。研究開発活動は、EZレジ及びワンダーレジBOOKの開発、ワンダーレジの運用に関するシステムの開発及び改良、商品認識機能の強化に取り組んだ。研究開発費は1.02億円となり、前年同四半期に比べて1.52億円減少した。
同社とJR 東日本スタートアップ株式会社によって設立された株式会社TOUCH TO GOは、9月30日に東芝テック<6588>と資本業務提携、10月13日にグローリー<6457>と資本業務提携することを発表。また、10月14日にKDDI<9433> よりKDDI Open Innovation Fund 3号(運営者:グローバル・ブレイン株式会社、)を通じて資金調達を実施したことを発表している。
2022年2月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比0.6%増(前回予想比5.5%減)の20.50億円、営業損失が4.60億円、経常損失が4.65億円、当期純損失が3.60億円としている。
《ST》
提供:フィスコ