日本電解が異彩人気、EV電池向け電解銅箔の需要拡大期待でストップ高
日本電解<5759>の物色人気が加速、一時700円高はストップ高となる4135円に買われる人気となった。IPOラッシュとなった6月だが、公募価格割れとなる銘柄が相次ぐなど、ひと頃のIPO人気は鳴りを潜めた。それだけに成長性の期待される銘柄に投資資金が集中する傾向が強い。そのなか6月25日に東証マザーズ市場に新規上場した同社株は初値形成こそ公開価格と同値の1900円だったが、その後は大口の買い注文が殺到し一気に株価水準を切り上げている。世界的な脱炭素社会への取り組みが本格化するなか、自動車産業も電気自動車(EV)など電動車シフトが加速しており、それに連動する形で基幹部品であるリチウムイオン電池の市場拡大が顕著となっている。電解銅箔の製造販売を手掛ける同社はEV用リチウムイオン電池向け需要を取り込むとの期待があり、上値を見込んだ短期筋の攻勢が際立つ状況にある。
出所:MINKABU PRESS
出所:MINKABU PRESS