<動意株・10日>(大引け)=鹿島、ホープ、リスモンなど
鹿島<1812>=後場一段高。正午ごろ、上限を1100万株(発行済み株数の2.14%)、または100億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。取得期間は20年11月11日から21年3月31日までで、株主還元の拡充並びに資本効率の向上を図るのが狙いという。同時に21年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆8700億円から1兆9100億円(前期比5.0%減)へ、営業利益を1110億円から1150億円(同12.9%減)へ上方修正した。従来予想に比べて、土木事業や国内関係会社における売り上げの増加が見込まれることに加えて、販管費が減少する見通しであることが要因としている。なお、純利益は従来予想の800億円(同22.5%減)を据え置いている。
ホープ<6195>=ストップ高。9日の取引終了後に発表した21年6月期第1四半期(7~9月)の非連結決算は、売上高71億6700万円(前年同期比3.8倍)、経常損益6億7600万円の黒字(前年同期は5500万円の赤字)に急拡大しており、これを好感する買いが入っている。自治体向けに電力を販売するエネルギー事業で電力供給開始案件が増加したうえ、調達価格が想定以上に低く推移したことが業績を大きく押し上げた。併せて、上期(7~12月)の売上高見通しを従来の122億円から140億円へ引き上げたが、経常利益予想は2億3000万円~4億7000万円を据え置いた。第1四半期の経常利益は既に予想レンジ上限を大幅に上回っており、業績上振れが期待される。
リスクモンスター<3768>=急伸。同社はネットを活用した期間貸しソフトで与信管理サービスを提供するほか、業務プロセスをまとまった単位で受託するBPOサービスにも展開を図っている。9日取引終了後に発表した20年4~9月期決算は売上高が前年同期比11.6%増の17億6800万円と2ケタ増収を確保し、営業利益は同50.2%増の4億3800万円と急拡大したことで、これがポジティブサプライズとなった。好採算のサービスが伸びたことに加え、BPO事業も黒字化したことが全体業績に反映された。
ブラザー工業<6448>=大幅高で3日続伸。9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を5600億円から6000億円(前期比5.8%減)へ、営業利益を310億円から535億円(同20.5%減)へ、純利益を250億円から400億円(同19.3%減)へ上方修正したことが好感されている。上期において、在宅勤務・在宅学習向け製品の需要が高まったプリンティング&ソリューション事業や、手作り需要が喚起され普及機を中心に家庭用ミシンの販売が増加したパーソナル&ホーム事業が想定を上回ったことが要因。また、これを受けて下期の売上高・利益も従来予想を上回る見通しだという。また、業績予想の修正に伴い、従来中間・期末各17円の年34円を予定していた配当予想について、各27円の年54円に引き上げるとあわせて発表した。前期に対しては6円の減配になる予定だ。
TOWA<6315>=上げ足を強め6連騰。25日移動平均線を大きく上に放れてきた。同社は樹脂封鎖装置を主力とする半導体製造装置メーカーで、コンプレッション型を中心に収益を伸ばしている。9日取引終了後に21年3月期業績予想の修正を発表、トップラインは計画ラインを減額したものの、営業利益は従来予想の20億円から23億1000万円(前期比2.8倍)に大幅増額しており、これを手掛かり材料に上値を見込んだ買いが継続している。次世代通信規格「5G」関連投資やテレワークの導入加速などに伴うサーバー向け需要の拡大が、好採算のコンプレッション金型・装置の受注拡大に結実している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
ホープ<6195>=ストップ高。9日の取引終了後に発表した21年6月期第1四半期(7~9月)の非連結決算は、売上高71億6700万円(前年同期比3.8倍)、経常損益6億7600万円の黒字(前年同期は5500万円の赤字)に急拡大しており、これを好感する買いが入っている。自治体向けに電力を販売するエネルギー事業で電力供給開始案件が増加したうえ、調達価格が想定以上に低く推移したことが業績を大きく押し上げた。併せて、上期(7~12月)の売上高見通しを従来の122億円から140億円へ引き上げたが、経常利益予想は2億3000万円~4億7000万円を据え置いた。第1四半期の経常利益は既に予想レンジ上限を大幅に上回っており、業績上振れが期待される。
リスクモンスター<3768>=急伸。同社はネットを活用した期間貸しソフトで与信管理サービスを提供するほか、業務プロセスをまとまった単位で受託するBPOサービスにも展開を図っている。9日取引終了後に発表した20年4~9月期決算は売上高が前年同期比11.6%増の17億6800万円と2ケタ増収を確保し、営業利益は同50.2%増の4億3800万円と急拡大したことで、これがポジティブサプライズとなった。好採算のサービスが伸びたことに加え、BPO事業も黒字化したことが全体業績に反映された。
ブラザー工業<6448>=大幅高で3日続伸。9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を5600億円から6000億円(前期比5.8%減)へ、営業利益を310億円から535億円(同20.5%減)へ、純利益を250億円から400億円(同19.3%減)へ上方修正したことが好感されている。上期において、在宅勤務・在宅学習向け製品の需要が高まったプリンティング&ソリューション事業や、手作り需要が喚起され普及機を中心に家庭用ミシンの販売が増加したパーソナル&ホーム事業が想定を上回ったことが要因。また、これを受けて下期の売上高・利益も従来予想を上回る見通しだという。また、業績予想の修正に伴い、従来中間・期末各17円の年34円を予定していた配当予想について、各27円の年54円に引き上げるとあわせて発表した。前期に対しては6円の減配になる予定だ。
TOWA<6315>=上げ足を強め6連騰。25日移動平均線を大きく上に放れてきた。同社は樹脂封鎖装置を主力とする半導体製造装置メーカーで、コンプレッション型を中心に収益を伸ばしている。9日取引終了後に21年3月期業績予想の修正を発表、トップラインは計画ラインを減額したものの、営業利益は従来予想の20億円から23億1000万円(前期比2.8倍)に大幅増額しており、これを手掛かり材料に上値を見込んだ買いが継続している。次世代通信規格「5G」関連投資やテレワークの導入加速などに伴うサーバー向け需要の拡大が、好採算のコンプレッション金型・装置の受注拡大に結実している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS