CAICA---2023年10月期を最終年度とする中期経営計画と2020年10月期連結業績予想の下方修正を発表
CAICA<2315>は9日、2023年10月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を策定したと発表、また同日、2020年10月期連結業績予想の修正を発表した。
中期経営計画では2021年10月期から営業利益を黒字転換化し、営業利益率を高水準に引き上げ、2023年10月期には売上高100億円突破を目指す。
事業方針として、暗号資産・ブロックチェーン・デジタル化を柱に、金融と社会が大きく変貌するパラダイムシフトに合致した企業を目指す。また、Zaifグループとは、相互の人的交流や資金協力を含めた事業連携強化を通じて、それぞれの事業を拡大させ、シナジー効果を最大化させる。
グループ成長のための重点施策として、自社製品の販売を強化しソリューション型商品の比率を上げること、暗号資産関連商品の販売強化による売上を拡大すること、M&Aによるスケールアップを目指すことを掲げる。
さらに、2030年に向けた将来ビジョンを合わせて策定。「デジタル金融の世界を切り拓く」とし、2030年度の売上目標を500億円とした。同社は、早期復配に向け、IT金融企業として成長を加速するとしている。
また、同日発表した2020年10月期連結業績予想修正では、売上高が前回発表予想比10.1%減の59.03億円、営業利益が7.02億円の損失(前回予想は1.09億円の損失)、経常利益が9.54億円の損失(同2.26億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が5.63億円の損失(同1.46億円の利益)にそれぞれ修正した。
売上高の減少は、第4四半期で計上を見込んでいたシステム開発案件及び暗号資産交換所システムのパッケージ販売が新型コロナウイルスの影響により先送りになったことや、eワラント証券でリスク管理のためハイリスク商品の販売抑制を継続していることなどを理由としている。
新事業であるテレワーク及び情報セキュリティ関連の案件は引き続き問い合わせが多く、来期以降の業績に寄与する見通しで、2021年10月期は黒字転換を計画している。
《ST》
提供:フィスコ