J-オイルミルズ---油脂中酸化物の分析の新たな手法を確立、研究成果が学術誌に掲載
J-オイルミルズ<2613>は25日、東北大学農学研究科と共同で取り組んでいる油脂中の酸化物の分析について、新たな手法を確立することに成功し、その研究成果が、学術誌「Food Chemistry」に掲載されたことを発表。
今回の研究では、油脂に含まれる代表的な抗酸化物質であるトコフェロール(ビタミンE)が酸化されて生成する、ごく微量なトコフェロールヒドロペルオキシドおよびトコフェリルキノンの分析を、タンデム四重極型質量分析計を用いて確立することに成功。本研究により、これまで詳細に把握できていなかった油脂中の抗酸化物質の挙動が把握できるようになり、脂質の酸化の理解ならびに制御に重要な知見であるとしている。
同社は2019年4月から2022年3月まで、東北大学大学院農学研究科と食用油の酸化に関する共同研究講座を開講。本取り組みにより、これまで見出されていなかった油脂の活用手法および新技術開発の提供を可能にすることで、さらなる油脂資源の有益利用に貢献していくとしている。
《SF》
提供:フィスコ