ブライトパス・バイオ----第2四半期は臨床試験の推進に加え、国立がん研究センター等との共同研究を発表
ブライトパス・バイオ<4594>は10日、2018年3月期第2四半期(2017年4~9月)連結決算を発表した。売上高が1.82億円、営業損失が6.85億円、経常損失が6.85億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が6.87億円となった。
当第2四半期連結累計期間においても、国内リード開発品であるITK-1の第3相臨床試験の推進、及び米国で研究開発中のグローバル向けがんペプチドワクチンGRN-1201のメラノーマ(悪性黒色腫)を対象とする第1相臨床試験、及び非小細胞肺がんを対象とする免疫チェックポイント阻害剤との併用による第2相臨床試験を推進した。また、今後の更なる成長を目指した取り組みとして、iPS-T(iPS技術を利用したT細胞療法)と、GRN-1301(ネオアンチゲン(neoantigen: 遺伝子変異抗原)ペプチドワクチン)の研究開発を推進している。
その他にも、新規シーズの探索や、東京大学、順天堂大学、神奈川県立がんセンターなど各種研究機関との共同研究を進め、開発パイプラインの拡充と企業価値の向上を図った。10月には国立がん研究センターとの共同研究契約締結を発表し、次世代がん治療法となる「完全個別化がん免疫療法」の臨床応用を目指すとした。
2018年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比47.1%減の2.80億円、営業損失が20.00億円、経常損失が20.00億円、親会社株主に帰属する当期純損失が20.00億円とする期初計画を据え置いている。売上高は、ITK-1の第3相試験が最終段階(来期、試験の主要評価項目の結果を開示予定)になったことに伴う治験受託業務の平準化による減少。
《MW》
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