ガイアックス---3Q過去最高の売上を記録、ソーシャル事業、受託開発事業が引き続き好調
ガイアックス<3775>は9日、2017年12月期第3四半期(2017年1~9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比24.7%の48.29億円、営業損失が5.85億円(前年同期は4.29億円の損失)、経常損失が6.00億円(同4.29億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が6.65億円(同4.80億円の損失)となった。
ソーシャルサービス事業の売上高は前年同期比20.2%増の24.45億円、営業利益は同121.2%増の1.84億円となった。既存顧客からの継続案件の受注に加え、新規案件の受注により、売上高は引き続き堅調に推移した。一方で、案件増加に対応するための、採用・人材育成費や、外注費の増加が営業損益を押し下げる要因となった。
受託開発事業の売上高は前年同期比11.9%増の21.14億円、営業利益は同72.2%増の1.38億円となった。既存事業においては、基幹システムの改修案件等が前連結会計年度末から引き続き好調に推移し、利益率の高い開発案件の納品が当第3四半連結会計期間末に集中した。そのため売上高及び営業利益が大幅に伸長している。また子会社アイ・オーシステムインテグレーションは、新規開拓営業の強みを活かし、初期導入コンサルから納品後のサポートまで幅広く安定的に受注し、売上高及び利益の増加に貢献した。
インキュベーション事業の売上高は3.22億円(前年同期は0.23億円)となり、営業損失は7.07億円(同3.89億円の損失)となった。グループ外インキュベーションは、当第3四半期連結累計期間において、保有株式の一部を売却するとともに、回収可能性が著しく低下した株式について、評価損を売上原価に計上した。グループ内インキュベーションは継続して投資フェーズであることから、人材関連費、広告宣伝費などに積極的な投資を行ってきた。また、シェアオフィスサービスの開始に伴い、地代家賃や減価償却費などの営業費用が増加している。
なお、2017年12月期通期の連結業績予想に関しては、インキュベーション事業損益がマーケット環境や市場動向次第で大きく変動する事から、連結グループとしての業績予想が困難であるという理由で業績予想の開示は行っていない。
《MW》
提供:フィスコ