メディカル・データ・ビジョン---1Q純利益は前年同期比858.2%、大規模診療データベースの活用が躍進
メディカル・データ・ビジョン<3902>は11日、2017年12月期第1四半期(17年1-3月)連結決算を発表した。売上高は645百万円、営業利益は64百万円、経常利益は63百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は46百万円となった。
同社が独自に保有する大規模診療データベースは、国民の7人に1人に相当する規模の1,821万人(2017年4月末現在)まで成長している。このデータベースを基盤にした、利益率の高いデータ利活用サービスが大きく成長し、売上げは前年同期比189.5%と躍進した。同社は、データ利活用の更なる拡大施策として2つの子会社を今年新たに加えている。1社は、大規模データから本質的な生活者ニーズを読み取り、それに即したOTC医薬品・H&BC製品を製造販売することを目的としたMDVコンシューマー・ヘルスケア(株)(2月設立)、もう1社は、歯科分野における著名な医師の手技や臨床知識の共有による医療の質向上を目的とした医師向け会員型サービスをおこなっている、(株)Doctorbookである(全株式を取得し1月に子会社化)。
医療機関向けのパッケージ販売を主としたデータネットワークサービスでは、DPC分析ベンチマークシステム「EVE」の導入数が790病院と、大規模なDPC実施病院のベンチマークデータを保有するに至った。また、病院向け経営支援システム「Medical Code」の導入数が227病院となった。
同社は2017年12月期を「投資回収フェーズ元年」としており、そのための施策として、「CADA-BOX」導入の推進、治験事業をはじめとする新規事業(M&A含)の着手に注力すると発表している。
17年12月期通期の業績予想については、売上高は前期比36.8%増の3600百万円、営業利益は同25.9%増の542百万円、経常利益は同29.9%増の540百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同74.9%増の311百万円を計画している。
《TN》
提供:フィスコ