三菱UFJなどメガバンクが安い、日銀の政策に疑心暗鬼
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクの下値模索が続いている。今月20~21日に行われた日銀の金融政策決定会合ではマイナス金利の深掘りが見送られる一方、新たな金融緩和の枠組みである「イールドカーブ・コントロール」を導入し、長短金利差で利ザヤをとりやすくすることで銀行や保険会社にはポジティブな政策との見方でいったんは大きく買われたものの、その後は3日続落と再び軟化。全体相場の地合い悪を助長する格好となった。
黒田日銀総裁が今後の追加緩和策として、量的緩和からマイナス金利幅の拡大を軸とした金利をターゲットとする政策に切り換える方向を示していることが、株価の重荷となっている。日銀のETF買いについても購入額はこれまで通り年6兆円規模を継続し、TOPIX型の比重を高めることで時価総額上位の銀行セクターには有利に働くが、それを考慮しても上値期待が膨らまない状況にある。
直近ではメガバンク3銘柄とも信用売り残増加と買い残の減少が顕著だが、売り残の増加は9月中間配当権利落ち前のつなぎ売り的な要素が大きいほか、信用取組は依然として大幅に買い長の状態にあり、需給面での改善効果は見込みにくい。また、マイナス金利深掘りによる影響がより大きいとみられる地銀株も売りに押される銘柄が多くなっている。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
黒田日銀総裁が今後の追加緩和策として、量的緩和からマイナス金利幅の拡大を軸とした金利をターゲットとする政策に切り換える方向を示していることが、株価の重荷となっている。日銀のETF買いについても購入額はこれまで通り年6兆円規模を継続し、TOPIX型の比重を高めることで時価総額上位の銀行セクターには有利に働くが、それを考慮しても上値期待が膨らまない状況にある。
直近ではメガバンク3銘柄とも信用売り残増加と買い残の減少が顕著だが、売り残の増加は9月中間配当権利落ち前のつなぎ売り的な要素が大きいほか、信用取組は依然として大幅に買い長の状態にあり、需給面での改善効果は見込みにくい。また、マイナス金利深掘りによる影響がより大きいとみられる地銀株も売りに押される銘柄が多くなっている。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)