識学 <
7049> [東証M] が3月11日大引け後(15:30)に業績修正を発表。21年2月期の連結経常利益を従来予想の1.1億円→1.8億円(前の期は2.8億円)に65.8%上方修正し、減益率が60.6%減→34.8%減に縮小する見通しとなった。
会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益も従来予想の1.3億円→2億円(前年同期は1.4億円)に53.7%増額し、一転して40.3%増益計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
(1)売上高1.組織コンサルティング事業 組織コンサルティング事業においては、講師数を20名~25名増員し受注件数増加による売上高拡大を行う事を前提に業績予想を行っておりました。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う影響については、2020年8月以降、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前の状況に概ね戻るという前提に基づき、業績予想を行っておりました
»続く
。 当連結会計年度において、引き続き好調に講師の採用及び育成が進行したことによって、2021年2月末時点で講師数は54名となり前連結会計年度末比23名の増加と当初想定通りに推移いたしました。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響も当初想定通りであり、2020年8月以降は講師数増加に伴い順調に売上高は推移いたしました。 以上の結果、組織コンサルティング事業の売上高は、当初の業績予想比0.3%増の2,218百万円となる見込みとなりました。2.スポーツエンタテインメント事業・スポンサー収入 既存スポンサーの継続及び新規スポンサーの増加を前提とした業績予想を策定しておりました。 一部既存の大口スポンサーから受注額の大幅な減少が発生したものの、新規スポンサー数の増加によりスポンサー数全体は前期よりも増加いたしました。 また、当初予想に含めていなかった企業版ふるさと納税のスキームを活用した「郡山スポーツイノベーション事業」による郡山市からの事業受託売上の計上によって、既存スポンサーの受注額の大幅な減少を補填する形となりました。 さらに、当初公表した予想に含めていなかった2021年2月27日・28日に福島県との共催で開催した「東日本大震災復興10年イベント福島ファイヤーボンズスペシャルマッチ」のスポンサー収入により、当初予想を上回る売上高を計上することとなりました。 上記の結果、スポンサー収入については新型コロナウイルス感染症の影響による既存スポンサーの受注減少の影響はあったものの、地方公共団体との連携強化により構築した収益が収益寄与したことにより当初予想の売上高を上回る見込みとなりました。・チケット収入 チケット収入の業績予測にあたっては、Bリーグの試合数、観客動員数について、新型コロナウイルス感染症の影響も加味し、Bリーグの試合は2020年10月~2021年4月にかけて試合が実施され、観客の動員については、新型コロナウイルス感染症の防止の対策を行うために、過去の動員実績の50%の観客動員数となる前提で業績予想を行っておりました。 上記の予想通りにBリーグの試合が開催されるとともに、観客の入場制限も実施されたことから、チケット収入については、当初の予想通りとなる見込みとなりました。 以上の結果、スポーツエンタテインメント事業の売上高は、当初業績予想比3.64%増の193百万円となる見込みとなりました。3.受託開発事業 2020年8月31日を効力発生日として子会社化した株式会社MAGES.Labが、業績予想公表時点で受注していた受託開発案件について売上高として計上されることを前提に業績予想を行っておりました。また、新型コロナウイルスの感染拡大による業績への影響は、軽微であると前提に基づき業績予想を行っておりました。 既存の受託案件における納品時期が2022年2月期へとずれ込んだことも影響し、当初予想から売上高は下回る結果となりました。 上記の結果、受託開発事業の売上高は、当初予想を8.9%減の92百万円で着地する見込みとなりました。 その結果、売上高は2,505百万円(当初予想比+0.2%)へと業績予想を修正する事といたしました。(2)営業利益、EBITDA (1)売上高で記載した通り、売上高が当初の業績予想よりも上回る着地となったことに伴い、営業利益が当初の業績予想を上回る見込みとなりました その結果、営業利益は125百万円(当初予想比+8.5%)、EBITDAは185百万円(当初予想比+2.4%)へと業績予想を修正する事といたしました。(3)経常利益 経常利益につきましては、営業利益が当初の業績予想を上回る見込みとなったことに加え、2020年11月27日開示の「営業外収益(投資有価証券売却益)の計上に関するお知らせ」の通り、株式会社ジオコードの東証JASDAQスタンダード市場上場に伴う投資有価証券の売却により発生した投資有価証券売却益71百万円を計上した事により、当初予想を上回る見込みとなりました。 その結果、経常利益は184百万円(当初予想比+65.3%)へと業績予想を修正する事といたしました。(4)親会社株主に帰属する当期純利益 (3)に記載した経常利益のうち、投資有価証券売却益の大半は非支配株主持分に帰属する損益であるため、親会社株主に帰属する当期純利益への影響は限定的なものとなります。 即ち、当社連結子会社である識学1号投資事業有限責任組合における当社グループの持分割合は14.6%となっており、投資有価証券売却益が親会社株主に帰属する割合は当該持分割合のみとなります。よって、投資有価証券売却益が親会社株主に帰属する当期純利益への影響は限定的となっております。 その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は▲44百万円で着地する見込みとなりました。 以上の結果、2021年2月期の通期連結業績予想を修正することとなりました。(注)上記の業績予想は、本資料の発表時点において入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実現を約束するものではありません。実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 20.09-02 |
1,534 |
139 |
136 |
58 |
7.76 |
0 |
20/10/14 |
新 20.09-02 |
1,539 |
149 |
209 |
61 |
8.22 |
0 |
21/03/11 |
修正率 |
+0.3 |
+7.2 |
+53.7 |
+5.2 |
+5.9 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2021.02 |
2,500 |
115 |
111 |
-47 |
-6.29 |
0 |
20/07/13 |
新 2021.02 |
2,505 |
125 |
184 |
-44 |
-5.93 |
0 |
21/03/11 |
修正率 |
+0.2 |
+8.7 |
+65.8 |
赤縮 |
赤縮 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
19.09-02 |
941 |
150 |
149 |
103 |
13.9 |
0 |
20/04/13 |
予 20.09-02 |
1,539 |
149 |
209 |
61 |
8.2 |
0 |
21/03/11 |
前年同期比 |
+63.5 |
-0.7 |
+40.3 |
-40.8 |
-40.8 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
単 2019.02 |
1,251 |
247 |
233 |
162 |
24.7 |
0 |
19/04/12 |
連 2020.02 |
1,720 |
283 |
282 |
178 |
24.0 |
0 |
20/04/13 |
連 予 2021.02 |
2,505 |
125 |
184 |
-44 |
-5.9 |
0 |
21/03/11 |
前期比 |
+45.6 |
-55.8 |
-34.8 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。