サイバー・バズ <
7069> [東証M] が7月15日大引け後(15:00)に業績修正を発表。20年9月期の連結経常利益を従来予想の5億円→1億9000万円(前期は4億1100万円)に62.0%下方修正し、一転して53.8%減益見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した4-9月期(下期)の連結経常利益も従来予想の3億2100万円→1100万円に96.6%減額した計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
(1)連結業績 上場後におきまして、第2四半期までは、順調に新規顧客の獲得や既存顧客の取引額が伸長しており、とりわけInstagramを始めとする運用型広告を扱うインターネット広告代理販売の通期業績予想に対する売上高進捗率(以下、「進捗率」という。)は、54.5.%と概ね計画通りに推移しておりました。一方、株式会社glamfirstについては、主要顧客の売
»続く
上減少や広告費削減に伴う売上低迷により進捗率25.1%及びインフルエンサーサービスについては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う一部イベントの開催延期等により進捗率は43.6%となっておりました。なお、第2四半期決算発表時点においては、新型コロナウイルス感染症による影響について精査中であり、通期業績予想に対する影響は織り込んでおりませんでした。 第3四半期では、新型コロナウイルス感染症により増加するオンライン需要に対応するため、インフルエンサーLIVE配信プランやインフルエンサーWEB座談会プランの提供を開始し、収益獲得に努めてまいりました。しかしながら、外出自粛要請に伴いクライアント企業の店頭販売の低迷や一般消費者の需要が減退することによる広告費の削減等、広告主の広告費全般の見直しが発生している状況です。 以上の事象を鑑み、少なくとも2020年9月期中については、コロナウイルス感染症の影響が続くとの仮定をおき、その影響を織り込んだうえで、2019年11月13日に公表しました2020年9月期の通期業績予想を修正いたします。(売上高)1.インフルエンサーサービス インフルエンサーサービスの売上高は、主にインフルエンサー等の投稿に応じた「基本メニュー」と、インフルエンサー等の投稿内容を二次利用する際に発生する「オプション」から構成されており、それぞれ前期実績に市場成長率等を考慮して算出した結果、1,520百万円を計画しておりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響により、外出自粛要請に伴いクライアント企業の店頭販売の低迷や一般消費者の需要が減退することによる広告費の削減等があり、市場成長率を下回る見込みとなっております。 以上の結果、インフルエンサーサービスの2020年9月期の売上高は、予想より170百万円下回る1,350百万円を見込んでおります。2.SNSアカウント運用 SNSアカウント運用の売上高は、月々のサービスに対する対価として支払われる「月額費用」、新規取引開始時に現状の分析や運用方針の策定に対する対価として支払われる「初期費用」、SNS アカウントに投稿する画像等の撮影や制作に係る「オプション費用」から構成されており、前期実績に基づいて合理的に算出された契約件数に直近の販売単価を乗じて算出した結果、435百万円を計画しておりました。契約件数については、想定より伸び悩んでいるものの、販売単価については、月額単価の上昇や企画やクリエイティブ等のオプションが増加する見込みとなっております。 以上の結果、SNSアカウント運用の2020年9月期の売上高は、予想より5百万円上回る440百万円を見込んでおります。3.インターネット広告代理販売 インターネット広告代理販売の売上高は、自社で運営するサービスの販売に付随して他社の広告を代理販売しており、過去3年の実績を考慮して算出した結果、1,100百万円を計画しておりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響の影響により、広告主の広告費全般の見直しが発生しております。 以上の結果、インターネット広告代理販売の2020年9月期の売上高は、予想より28百万円下回る1,072百万円を見込んでおります。4.株式会社glamfirst 株式会社glamfirstの売上高は、Instagramを通した広告・マーケティングに特化しており、545百万円を計画しておりました。しかしながら、主要顧客が当社の運営するインフルエンサーサービスへシフトするとともに、主要顧客の売上減少や広告費削減により売上低迷しておりました。そのため、当社は、昨今の顧客動向を鑑み、グループでの更なるシェア拡大、経営の効率化並びに経営資源の有効活用を目的に、2020年8月1日を効力発生日として、株式会社glamfirstを吸収合併いたします。 以上の結果、株式会社glamfirstの2020年9月期の売上高は、予想より357百万円下回る188百万円を見込んでおります。(営業利益) 販売費及び一般管理費につきましては、積極的な事業展開や中期的な成長実現のために当初の計画通りの予算執行を行う予定です。そのため、2020年9月期の営業利益は、売上高の減少要因を反映させた結果、予想より300百万円下回る200百万円を見込んでおります。(経常利益) 営業外費用につきましては、主にオフィス移転に伴い利用不可となる資産について早期償却が発生したため、2020年9月期の経常利益は、予想より310百万円下回る190百万円を見込んでおります。(当期純利益) 特別損益につきましては、発生の予定はないため、2020年9月期の当期純利益は、予想より205百万円下回る130百万円を見込んでおります。(2)個別業績 売上高は、SNSアカウント運用やインターネット広告代理販売の寄与により前期実績を上回るものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う顧客のリアルイベントの延期または中止によるインフルエンサーサービスの成長鈍化及び積極的な人材採用による人件費の増加等より、営業利益、経常利益ともに前期実績を下回る見通しです。当期純利益につきましては、2020年8月1日を効力発生日として、当社の完全子会社である株式会社glamfirstを吸収合併することに伴い抱合せ株式消滅差益(約205百万円)を計上する予定のため、前期実績を上回る見込みです。なお、当該抱合せ株式消滅差益につきましては、連結上消去されるため、連結業績に与える影響はありません。(業績予想について) 上記の予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき当社が判断しており、潜在的なリスクや不確実性が含まれております。実際の業績は、今後様々な要因により大きく異なる可能性があります。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 20.04-09 |
1,989 |
313 |
321 |
199 |
52.6 |
0 |
20/05/13 |
新 20.04-09 |
1,439 |
13 |
11 |
-6 |
-1.59 |
0 |
20/07/15 |
修正率 |
-27.7 |
-95.8 |
-96.6 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2020.09 |
3,600 |
500 |
500 |
335 |
88.55 |
0 |
19/11/13 |
新 2020.09 |
3,050 |
200 |
190 |
130 |
34.36 |
0 |
20/07/15 |
修正率 |
-15.3 |
-60.0 |
-62.0 |
-61.2 |
-61.2 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
予 20.04-09 |
1,439 |
13 |
11 |
-6 |
-1.6 |
0 |
20/07/15 |
前年同期比 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2018.09* |
2,446 |
233 |
234 |
165 |
54.1 |
0 |
- |
2019.09 |
2,944 |
433 |
411 |
276 |
90.4 |
0 |
19/11/13 |
予 2020.09 |
3,050 |
200 |
190 |
130 |
34.4 |
0 |
20/07/15 |
前期比 |
+3.6 |
-53.8 |
-53.8 |
-52.9 |
-62.0 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。