高島---シーエルエスの業績寄与に期待、建築需要も堅調で16/3月期は増収増益見込む

高島<8007>は、太陽光など再生可能エネルギー関連システムや、環境配慮型の建築資材・住宅資材などを取り扱う商社。産業資材事業では、鉄道車輌部材開発、繊維製品、樹脂製品等の環境配慮型商材を工場・倉庫・店舗等向けに提供。アパレルビジネスも手掛ける。

2015年3月には丸紅<8002>の子会社であったシーエルエスの全株式を取得。人工皮革素材クラリーノを中心に、同社の産業資材事業の柱のひとつに育成していく考えだ。

2015年3月期の連結業績は、売上高で前期比3.3％減の917.38億円、営業利益で同4.5％減の17.56億円、経常利益で同4.0％減の19.74億円、当期純利益で同16.2％増の13.68億円となった。建築需要の増加により建築資材関連や土木関連分野は受注が増加し、売上高は増加。住宅向けは消費税増税や補助金終了の影響を受けて売上高減少。産業資材では断熱・省エネ関連分野で商業施設での照明案件、車輌部材関連分野で需要の増加、電子部品関連で海外での新規受注拡大などで売上高が増加。

2016年3月期の業績予想は、売上高で前期比9.0％増の1,000.00億円、営業利益で同13.9％増の20.00億円、経常利益で6.3％増の21.00億円、当期純利益で同6.0％増の14.50億円と増収増益を見込む。東京オリンピックを見据えた建設需要に加えて、シーエルエスの業績への寄与、銀座本社ビル跡地に建設したホテル稼動による収入増などにより堅調な推移を予想。

《SF》

　提供：フィスコ