高島---1Qは2ケタ増収、主力の建材セグメントが2ケタ増収増益に
高島<8007>は8日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比22.5%増の242.20億円、営業利益が同11.7%減の3.85億円、経常利益が同39.1%減の3.59億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同55.3%減の1.85億円となった。
建材セグメントの売上高は前年同期比36.4%増の163.74億円、セグメント利益は同10.3%増の4.10億円となった。建設資材関連分野は、物流施設や工場向け等の工事案件の受注獲得数が堅調に推移したことに加え、連結子会社となった岩水開発の業績が寄与し、増収となった。再生可能エネルギー資材分野は、戸建住宅の着工減の影響を受けたが、エネルギーコストの増加やゼロカーボン社会実現に向けたエネルギー関連機器の導入率の拡大により増収となった。断熱資材関連分野は、戸建住宅の着工減による資材販売の減少を工事案件の獲得では補いきれず減収となった。
産業資材セグメントの売上高は同5.3%増の43.16億円、セグメント利益は同9.6%増の1.48億円となった。樹脂関連分野は、自動車部材や電子機器部材用の物流資材の受注が拡大し、増収となった。また、ターゲット領域である医療関連の成型加工品も堅調に推移した。繊維関連分野は、機能性繊維資材を中心に需要が拡大すると共にアパレル関連も復調し増収となった。
電子・デバイスセグメントの売上高は同2.8%減の35.31億円、セグメント利益は同16.4%減の1.55億円となった。コロナ後の消費動向変化に伴い、民生電子機器市場が世界的に減速したことで、市場全体に製品在庫が積み上がった。加えて、前年半ばまで続いていた電子部品の供給不足の反動により、主要顧客においても部品在庫が積みあがり、発注が大幅に調整された影響が出た。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.3%増の940.00億円、営業利益が同14.4%増の20.00億円、経常利益が同0.2%減の20.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同66.9%減の16.00億円とする期初計画を据え置いている。
また、同日、2025年3月期の配当金について、前回予想から中間配当は20.00円増額の40.00円、期末配当は15.00円増額の40.00円とすることを発表した。これにより、2025年3月期の1株当たり配当金は、年間で80.00円(前期比20.00円増配)となる。
《ST》
提供:フィスコ