ジェーソン---24年2月期は増収増益、食料品中心に売上は順調に推移し、継続的なコストの徹底により利益増
ジェーソン<3080>は12日、2024年2月期連結決算を発表した。売上高は前期比5.6%増の287.40億円、営業利益は同9.4%増の8.76億円、経常利益は同8.4%増の9.10億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同0.5%増の6.02億円となった。
同社グループは引き続きPB商品やJV(ジェーソン・バリュー)商品の取扱強化、並びに徹底したローコストでの店舗運営を推進すると共に、店舗のスクラップ&ビルドを推進し、「人々の生活を支えるインフラ(社会基盤)となる」との企業理念の下、地域における生活便利店としてチェーンストア経営に注力してきた。
当年度の売上高は、夏の猛暑に加え年間を通じて比較的高い気温の継続などを背景として、主力であるペットボトル飲料を含めた食料品を中心に順調に販売を伸ばしたほか、仕入価格転嫁による一部商品の価格引き上げも進み概ね好調に推移した。一方利益面においては、継続的に仕入単価が上昇するなかロープライス戦略を堅持すると共に、各種コストの抑制や水道光熱費等の低減効果もあり、増益となった。
出店状況については、2023年4月に茨城県神栖市の「神栖波崎店」、2023年6月に埼玉県熊谷市の「熊谷石原店」、2023年12月に茨城県つくば市の「つくばみどりの店」、計3店舗が開店した一方で、2023年8月に1店舗、2023年9月に1店舗、計2店舗が閉店し、直営店舗数は112店舗となった。また、同社PB商品である「尚仁沢の天然水」については、主力商品として盛夏の需要ピーク時を過ぎても安定的な需要に支えられ、1年を通して計画を上回る好調な販売実績となった。子会社尚仁沢ビバレッジにおいては、大幅な増産により製造原価の低減が飛躍的に進み当期黒字化を達成すると共に、連結業績に大きく貢献している。
2025年2月期通期については、売上高は前期比4.4%増の300.00億円、営業利益は同13.0%増の9.90億円、経常利益は同13.2%増の10.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同7.8%増の6.50億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ