【市況】9日の香港市場概況:ハンセン指数は反発、ハイテクや製薬株に買い
上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより9日の香港市場は反発。主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比82.48ポイント(0.32%)高の26231.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.19ポイント(0.10%)高の9048.53ポイントと3日ぶりに反発した。
序盤は手掛かり材料に乏しく投資家心理が慎重に推移したが、中国当局による景気下支えの政策期待や中国新規上場株の好発進がリスク選好を支えた。米国株式市場の動向が方向感を抑制する場面もみられ、主要セクターに売りが先行する時間帯もあったものの底堅さは維持された。市場は総じて買い優勢の流れで推移した。中国当局の金融政策継続観測が下支え要因となり、ハンセン指数は小幅高幅を拡大しながら終盤にかけてプラス圏に回復した。終値ベースで主要株価指数は前日比高で着地し、投資家心理の改善が示唆された。
ハンセン指数の構成銘柄では、テクノロジーや医薬品関連に買いが入った。シュンズホウ・インターナショナル(02313/HK)が4.4%高、アリババ・ヘルス(0241/HK)が4.2%高、JDヘルス(6618/HK)が2.7%高で引けた。人工知能関連の新興企業が上場初日で公開価格の倍近い水準まで急騰したことが、ハイテク分野への投資家の関心を再燃させた。中国当局によるテック産業支援への期待が背景にあり、成長性の高い銘柄群に選別的な資金が流入した。
半面、不動産セクターに売りが広がった。龍湖集団(00960/HK)が3.0%安、華潤置地(01109/HK)が1.1%安、チャイナ・オーバーシーズ(00688/HK)が0.5%安と軟調。中国本土の不動産市況の先行き不透明感や業績回復の遅れが重荷となり、投資家心理を冷やした。金融緩和期待が相場の下支え要因となる中でも、不動産業への資金流入は限定的だった。特に大型開発企業への見方は依然として厳しく、業界再編への懸念がくすぶる。
また、保険や自動車などの景気敏感業種も軟調に推移した。蒙牛乳業(02319/HK)が2.4%安、バイドゥ(09888/HK)が2.0%安、BYDエレクトロニクス(00285/HK)が2.6%安と下げ幅が目立った。業績の先行きに対する警戒感や、外需回復の遅れに対する不安が相場の重しとなったほか、短期的な利益確定売りも影響したとみられる。その他、ネット系銘柄やバイオ医薬品の一角にも売りが波及した。
中国本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は前日比0.92%高の4120.43ポイントで取引を終了した。
《AK》
提供:フィスコ

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