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【注目】ソフトバンクG、オープンAIへの総額400億ドルの投資コミットメントを完了と伝わる

 孫正義氏率いるソフトバンクG<9984>は、オープンAIに対する総額400億ドルの投資コミットメントを完了したと伝わった。米CNBCが関係者の話として報じた。ソフトバンクGは先週、最終分として220-225億ドルを送金。これまでにもソフトバンクGはオープンAIに対して100億ドルをシンジケートし、さらに80億ドルを直接投資していた。

 今回の投資により、ソフトバンクGのオープンAIに対する持ち分比率は10%を超えた。米CNBCは2月に、ソフトバンクGがアルトマン氏率いるオープンAIを企業価値(投資前評価額)2600億ドルで評価し、400億ドルの投資を最終調整していると報じていた。

 当時、資金は12-24カ月に渡って段階的に拠出される予定で、その一部はオラクル<ORCL>およびソフトバンクGと進めるAIインフラ共同事業「スターゲート」を支援するために充てられる見通しとされていた。

 近年、企業はAIソリューションへの熱狂的な需要と計算資源の増大に対応するため、インフラ整備に巨額投資を行っている。オープンAIは今後数年で、エヌビディア<NVDA>、AMD<AMD>、ブロードコム<AVGO>といった半導体メーカーとの契約を含め、総額1兆4000億ドル超のインフラ投資コミットメントを行っている。

 ソフトバンクGはこれまでもITおよびAI企業に大胆な投資を行ってきており、エヌビディアの初期投資家でもあった。前日にはAI戦略を強化するため、データセンター投資会社デジタルブリッジ<DBRG>を40億ドルで買収することで合意。先月、ソフトバンクGはAIの主要な恩恵銘柄であるエヌビディアの58億ドル相当の保有株式をすべて売却している。関係者によると、この売却と他の資金源を組み合わせてオープンAIへの投資資金を確保したという。

 IPOの準備を進めていると報じられているオープンAIは、これまでにマイクロソフト<MSFT>からも巨額の資金提供を受けてきた。さらに今月初めには、アマゾン<AMZN>から100億ドル超の投資を検討と米CNBCが報じており、ディズニー<DIS>もミッキーマウスなどのキャラクターを使ったコンテンツ生成を可能にする10億ドルの株式投資を行っている。

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