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【材料】ワーナーを巡る買収合戦が過熱 パラマウント側は買収案修正 ラリー・エリソン氏が資金調達を保証=米国株個別

(NY時間09:55)(日本時間23:55)
ワーナー<WBD> 28.68(+0.91 +3.28%)
パラマウント<PSKY> 13.77(+0.72 +5.52%)
ネットフリックス<NFLX> 93.48(-0.91 -0.96%)
 
 ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)<WBD>の買収を巡ってネットフリックス<NFLX>とパラマウント・スカイダンス<PSKY>が買収合戦が過熱化している。パラマウント側は買収案を修正し、富豪ラリー・エリソン氏が資金調達を保証することを追加。同氏はオラクルの創業者でパラマウントのデビット・エリソンCEOの父親。

 エリソン氏は株式による404億ドルの調達を個人的に保証し、この買収案件の裏付けとなる一族の信託に関する記録を公表することで合意した。

 パラマウントはこれに先立ち、ケーブルテレビ事業を含むワーナー全体を対象に、全額現金による1株30ドル、総額779億ドルでの敵対的買収案を提示。ただ、これに対してWBDの経営陣は先週、パラマウントの提案を拒否するよう株主に推奨。映画・テレビ制作事業と映像配信サービス「HBO・Max」事業の買収を目指すネットフリックスの提案の方が優れているとした。ネットフリックス案は現金と株式の組み合わせで両事業を1株27.75ル、総額720億ドルで取得する内容。

 また、ネットフリックスは買収資金として調達した590億ドルのつなぎ融資の一部を借り換えた。米証券取引委員会(SEC)への提出文書で明らかとなった。同社はWBD買収のために組んだブリッジローンの一部を借り換えるため、50億ドルのリボルビング・クレジット枠と、100億ドルの遅延引き出し型タームローンを2本確保した。これにより、共同融資の対象額は340億ドルとなった。 

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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