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【材料】新興市場銘柄ダイジェスト:データセクは続伸、yutoriは急騰


<4395> アクリート 1413 +103
急反発。前週末の大引け後、米国のForward Edge-AI(以下、FEAI社)との合弁会社を設立したと発表。FEAI社の日本国内における戦略的拠点として設立され、ハードウェア型PQC暗号プラットフォーム「Isidore Quantum」に加え、AIを活用した物質分析プラットフォーム「Blaise(ブレイズ)」や不正なメッセージ等をAIを用いて検知するソリューション「Gabriel(ガブリエル)」を含むFEAI社全製品の日本国内における販売・ライセンス供与ならびに保守・サポートを提供していくようだ。合弁契約締結自体は10月16日付で開示していたが、実際の合弁事業開始で改めて今後の展開に注目したい。

<5892> yutori 2675 +396
急騰。前週末大引け後、スマートフォンゲームの開発・運営を手掛けるアカツキ<3932>、GPS HOLDINGS(GPS HD社)、MNインターファッション(MNIF社)と資本・業務提携することを発表した。各社が有する強みを持ち寄ることにより、日本発IPの中長期的な価値最大化とIPポートフォリオの構築を共同で推進することが各社の事業拡大と企業価値向上につながると判断。アカツキ社、GPS HD社とIP事業の拡大、MNIF社とサプライチェーンの高度化、新規事業の創発を推進していくようだ。

<7363> ベビーカレンダー 1605 +35
大幅高。前週末大引け後、25年12月期の業績予想の上方修正を発表した。今期の売上高予想は従来計画1,861百万円から1,930百万円(前期比26.3%増)、営業利益は従来計画85百万円から209百万円(同4.2倍)に引き上げた。主力であるメディア事業においてPV数が堅調に推移したことに加え、編集体制の質の向上及び効率化によって、収益性が当初想定を上回って推移したようだ。また、当期において検討していたM&Aについて、取締役会において今期内の実施予定がないことを確認したことを考慮した。

<6613> QDレーザ 314 +14
大幅高。前週末大引け後、9月22日に発表した「中小企業成長加速化補助金」への採択で補助金の交付が5億円に決定したと発表した。本補助金は、将来の売上高100億円を目指して大胆な投資を進めようとする中小企業の取組を支援することを目的としたもので、今回の交付額は上限額となる。補助金を活用して、結晶成長装置(MBE装置)の増設など大規模な設備投資を行う。同社が開発してきた量子ドットレーザ技術をグローバルなパートナーとの共創を通じて、シリコンフォトニクス市場をはじめとする最先端分野に供給し、ディープテック企業としてAIデータセンターや自動運転といった先端領域で革新を目指していくようだ。

<3905> データセク 2038 +127
急伸。前週末の取引終了後、同社は2025年10月3日付で開示していたオーストラリア・シドニーで構築中のAIデータセンターに関する大口受注について、契約内容を変更し、顧客との利用契約を再締結したと発表した。今回の再締結は、業務提携先であるナウナウジャパンを通じ、世界最大規模のクラウドサービスプロバイダーとされる顧客との協議を踏まえたもの。顧客専用のGPUサーバークラスター構成やネットワーク・セキュリティ設計などに対応するため、セットアップ代金として新たに7,400万ドル(約115億円)を一時金で追加受領することが決定した。また、利用料金についても年間2億9,700万ドル(約463億円)へ増額され、3年間で8億9,100万ドル、5年間では14億8,500万ドル規模に拡大する見通しとなった。

<6537> WASHハウス 297 -16
大幅安。前週末の取引終了後、2025年12月期業績予想の下方修正を発表した。売上高は従来計画3,292百万円から2,539百万円(前期比21.9%増)、営業利益は189百万円から20百万円(同9.1%減)へ引き下げた。セルフランドリー事業で非常に厳しい気象条件となったことから、既存店の売上向上施策としてキャンペーン等の強化および店舗内のランドリー機器の増設や全面リニューアル工事を優先せざるを得なく、年度末にかけた新規出店に十分な人的資源を確保できなかったようだ。コンテナ事でも当初計画していた保有ホテル件数について、投資時期を見直したことに加え、一部販売用ホテルの工期延長により竣工時期が2026年へとずれ込んだため当期中の販売が実現しなかった。

《NH》

 提供:フィスコ

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