【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):フィットイージー、神戸物産など
MDV <日足> 「株探」多機能チャートより<3902> MDV 462 カ-
ストップ高買い気配。日本生命保険が全株式の取得を目指してTOBを実施すると報じられている。ヘルスケア関連事業の基盤を固める狙いとされており、日本生命としては初の国内上場企業のTOBとなるようだ。買収額は最大で600億円程度となる見通しと伝わっている。先週末の時価総額は185億円程度であり、相応のプレミアムが期待される形のもよう。なお、同社はTOBに賛同するとみられるとも伝わっている。
<212A> フィットイージー 2861 +500
大幅続伸。先週末に25年10月期の決算を発表、営業利益は23.1億円で前期比41.7%増となり、従来予想の22.1億円を上振れる着地に。また、26年10月期は31.4億円、同35.8%増と高い利益成長継続の見通しとなっている。26年10月期以降の配当方針も変更、これまでの配当性向25%目安から30%目安に引き上げるとしており、年間配当金は記念配当6円を含めて、前期の25円から46円にまで引き上げる計画。
<9743> 丹青社 1537 +122
大幅続伸。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は79.2億円で前年同期比2.2倍となり、通期予想は従来の75億円から86億円、前期比67.1%増に上方修正している。良好な市場環境を背景に需要が増加する中、収益性を重視した受注活動が寄与し、主に商業その他施設事業およびチェーンストア事業の収益が上振れるもよう。年間配当金も従来計画の70円から72円に引き上げ、前期比では27円の増配となる。
<9603> H.I.S. 1330 +58
大幅続伸。先週末に25年10月期の決算を発表、営業利益は116億円で前期比7.1%増となり、従来計画の120億円を小幅に下回った。一方、26年10月期は140億円、同20.4%増の見通しとしており、135億円程度の市場コンセンサスをやや上回っている。トルコの損益改善や海外旅行の回復など、下期にかけての収益拡大を想定しているようだ。ここまで株価低迷が続いていたため、大幅増益ガイダンスに買い安心感が先行。
<3038> 神戸物産 3973 +318
大幅続伸。前日に25年10月期の決算を発表している。営業利益は399億円で前期比16.1%増、8日に発表した上方修正水準での着地に。一方、26年10月期は430億円で同7.8%増の見通しとしており、ほぼコンセンサス並みの水準となっている。保守的な傾向が強いとみられている中、期初のガイダンスとしてはポジティブに捉えられているようだ。中計目標数値は410億円であった。また、年間配当金も前期比2円増の32円配を計画している。
<198A> ポストプライム 235 -49
大幅続落。東京証券取引所が15日から同社株の信用取引による新規の売付け・買付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表したことを受けて、これを嫌気した売りに押されている。また、日本証券金融も増担保金徴収措置の実施を発表し、同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとしている。
<4431> スマレジ 3135 +310
急騰。12日の取引終了後に、26年4月期第2四半期の業績を発表し好感されている。売上高は62.64億円、営業利益は13.21億円、経常利益は13.35億円、中間純利益は8.87億円と堅調だった。売上高はPOSを核とした自社サービスとのクロスセル施策の奏功、機器サブスクリプション売上の伸長が要因となり、月額利用料等が売上高全体の成長を牽引した。また併せて、26年4月期通期業績予想の修正も発表し、経常利益を28.04~29.54億円から29.54億円(0~5.3%増)へ修正した。
<4588> オンコリス 1145 +84
続伸。腫瘍溶解ウイルスOBP-301が希少疾病用再生医療等製品(オーファンドラッグ)に指定された。希少疾病用再生医療等製品指定制度は、医療上特にその必要が高いものなどを条件に厚生労働大臣が指定するもの。希少疾病用再生医療等製品の指定を受けた品目は、新薬開発データが保護される再審査期間(データ保護期間)が最大10年間になり、この期間は後発品の申請は受け付けられず、独占的に販売できる。また、優先審査、助成金の交付、試験研究費の一部の税額控除など各種優遇措置も受けることもできる。
《NH》
提供:フィスコ

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