【材料】アップル、ＡＩ検索のパープレキシティ買収を社内で検討　株価は小幅安＝米国株個別

（NY時間11:03）（日本時間00:03）
アップル<AAPL>　200.54（-0.46　-0.23%）

　アップル<AAPL>の経営幹部らは、ＡＩ検索エンジンの新興企業パープレキシティＡＩに買収提案を行う可能性を社内で協議したと伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。ＡＩ関連の技術や人材をより多く確保する狙いがあるという。

　パープレキシティは、同社の企業価値を１４０億ドルと評価する新たな資金調達ラウンドを最近完了したばかり。その水準近くで合意が成立すれば、アップルにとって過去最大の買収案件になりそうだという。

　アップルは、グーグル検索をアイフォーンに初期設定する提携で年間およそ２００億ドルの収入を得ている。しかし、米連邦地裁が昨年、グーグルのオンライン検索サービスなどの反トラスト法違反を認定し、両社の提携は是正措置の対象になる恐れがある。

　パープレキシティの買収が実現すれば、ＡＩベースの検索エンジン開発に役立つと期待され、グーグルとの長年の提携関係が失われる可能性に備える思惑も見て取れる。

　ＡＩ関連の米新興企業スケールＡＩへの１４３億ドルの出資を先に発表したメタ<META>も、パープレキシティの買収可能性を同社と先に話し合ったが、合意に至らず断念したという。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース