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【経済】【クラファン】80社超導入 中小企業向けネットワーク管理ツールのSOLAMILU、4月9日募集開始

 中小企業向けのネットワーク管理ツールを手掛けるSOLAMILU株式会社(名古屋市中村区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは4月9日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:600万円、上限募集額:5000万円
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ 2回目(1回目は2000万円調達)
・ エンジェル税制あり(優遇措置A及びプレシードシード特例適用)
・ みなし時価総額:2億2000万円
・ 類似上場企業:カウリス <153A> [東証G]、ハンモック <173A> [東証G]、FFRIセキュリティ <3692> [東証G]、フーバーブレイン <3927> [東証G]、かっこ <4166> [東証G]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

社内ネットワークを“天気図”のように把握

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(出典:FUNDINNO)

 SOLAMILUの山田順貞代表は光通信 <9435> [東証P]でOA機器営業に従事し、全国1位を3回獲得。名古屋のエリアマネージャーとして、代理店事業で約800社の新規開拓を実現し、法人向け携帯電話販売の基盤を築いたほか、その子会社で、現在主流の順番待ち受付システムの前身となるスキームを構築しています。

 2016年に独立し、インターオフィス株式会社を設立。OA機器の販売代理店として大手メーカーの複合機を年間約300台販売し、前期(2024年2月期)は売上約3.5億円、顧客1500社以上を実現しています。

 2023年、そのノウハウと顧客ネットワークを基盤にSOLAMILUを設立。「顧客自身がネットワーク環境を把握できていないと、販売店側も的確なサポートが難しい」という実体験を踏まえて、競争力を強化しています。

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(出典:FUNDINNO)

 同社は、社内ネットワークの状況を“天気図”のように直感的に把握できるツール「SOLAMILU」を開発・提供しています。

 同ツールは、ネットワーク構成図上に各デバイスのアイコンが配置され、状況に応じて色が変化するもので、「この視覚的な仕組みは特許を取得済みで、専門知識がなくても一目で異常を把握できる画期的なUIを実現しました」(同社)。

 「SOLAMILU」は、専任のネットワーク担当が不在で、障害対応を販売代理店に任せるような全国の中小企業向けに特化しており、不要な機能を排し、誰でも簡単に操作できるシンプルな設計が特徴です。

 「2024年3月のリリース以降、10カ月で15社の代理店に登録していただき、大手情報通信系総合商社を含む80社以上に導入されるなど確かな実績を積み重ねています」(同社)

 同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。

【成長のための課題】
・顧客から要望のあった機能の開発
・営業拠点を拡大するための人材確保

【解決方法】
・迅速な開発体制の構築と資金確保
・代表の人脈を生かしたヘッドハンティング



前回からの進捗

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(出典:FUNDINNO)

 前回募集後、事業は順調に推移しており、代理店開拓については月2社ずつ登録を進める計画の下、3、4月で計4社の登録を想定。営業人材の確保に関しては、強力なネットワークを持つ2人と顧問契約の締結を進めています。

 また、「SOLAMILU」はアプリ検知機能を4月末にリリースする準備ができており、現在はトップページを改修中。toC向けのスマホアプリ事業はプレゼン資料を拡充し、分かりやすい形で事業価値を伝えられるよう調整しています。

 「現在は主に全国の特約店制度の強化、法人向け販売戦略の加速、特許技術を生かした『SOLAMILU』の新機能開発を推進し、収益性と成長性の両立を目指しています」(同社)

 なお、今回の調達資金は、toC向けスマホアプリ事業の開発に充てる予定です。

ネットワーク環境の「可視化・効率化・セキュリティ監視」

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(出典:FUNDINNO)

 現代のビジネスに不可欠なIT機器とネットワークですが、ネットワーク障害が発生すると業務効率の低下や、場合によっては業務の停止に至ることも。専任のネットワーク担当者がいない中小企業では、障害の原因が分からないことが多いため、サポートに頼らざるを得ないケースが多いと同社は見ています。

 こうした中小企業を支えているのが地元のOA機器販売代理店であり、機器納入と社内ネットワーク構築やサポート契約を行っていますが、実際には「LANケーブルが抜けていただけ」など訪問対応が不要なケースも多いそうです。

 「こうした不要な対応が発生すると人的コストや交通費がかさみ、代理店にとっても非効率な運用を強いられることになります」(同社)

 一方で、近年、サイバー攻撃の脅威が急増しており、中小企業は大企業のサプライチェーンの一部として狙われやすく、ランサムウェアの被害者の約6割を占めるというデータもあるそうです。

 しかし、多くの中小企業は人員不足などから十分なセキュリティ対策を打つことができず、また、ネットワーク図のフォーマットが統一されていないため、専門知識がない人には理解が困難という課題も。

 「こうした課題を解決し、中小企業のネットワーク環境を『可視化・効率化・セキュリティ監視』することが弊社の使命だと考えています」(同社)

市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴

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(出典:FUNDINNO)

 同社によると、ネットワーク可視化ツールを含むネットワークパフォーマンスツール全体の市場規模は2024年の300億~350億円から、2028年には500億~550億円へと成長が見込まれており、リモートワークやクラウドコンピューティングの普及により、大きな市場となっています。

 IoTデバイスの増加により、ネットワーク管理の重要性は一層高まっており、サイバーセキュリティのリスクも増加。「ネットワーク関連ツールのニーズはさらに高まると考えており、AIと機械学習の進化も市場成長の新たな要因となっています」(同社)。

 一般的にネットワーク監視ツールには「死活監視(正常に動いているか、停止しているか)」「遅延監視(ネットワークに遅延が発生していないか)」「経路監視(回線の通信量や混雑状況)」などの領域がありますが、多くの他社製品は大企業向けであり、導入や運用に高度な専門知識が必要だといいます。

 「『SOLAMILU』は中小企業をターゲットとし、導入の容易さと手頃な価格を強みに市場開拓を図ります。また、近年注目を集める経営DXの流れをくんで、クラウド会計サービスのような使いやすいSaaSツールとして提供します」(同社)

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(出典:FUNDINNO)

 同社の中小企業向けの社内ネットワーク可視化ツール「SOLAMILU」は、PCにインストールすると、ネットワークに接続されたすべての機器を自動で識別し、構成図として表示するというものです。

 パソコンやスマホ、複合機のほか、ロボット掃除機やエアコンなどネットワークに接続された機器であれば、すべて管理が可能。監視対象に設定した機器に異常が発生するとアイコンの色が変わり、この色分けによる可視化技術は特許(第7572023号)を取得しています。

 機器の状態はリアルタイムで更新されるため、障害発生時は、どこに問題があるのか一目で分かり、迅速な対応が可能になるそうです。

(1)サポート業務の効率化とコスト削減

 「SOLAMILU」は、販売代理店側もユーザーと同じ画面を見ることができ、的確なサポートが可能。遠隔対応で解決できるケースも多く、サポートコストの削減につながるといいます。

(2)営業支援ツールとしての活用

 「SOLAMILU」にはネットワーク上の機器情報を記録する機能があり、代理店が販売した機器のほか、顧客が登録・公開した機器のメーカー名やリース期間なども管理可能。リース満了時のアラート機能を活用すれば、最適なタイミングで機器の更新を提案し、営業活動の効率向上に貢献できるそうです。

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(出典:FUNDINNO)

 ビジネスモデルについては、現在、OA販売代理店と連携して顧客企業へ導入してもらう販売形態をメインとしています。

 各代理店には「SOLAMILUを販売する権利」を提供し、月額5万円のロイヤリティと顧客企業が登録した端末数に応じた従量料金(1台につき1円)を同社が受領(価格は税別)。代理店は「SOLAMILU」の販売・導入料金を自由に設定でき、「必要な機能だけを搭載することで地域のOA販売代理店や中小企業が導入しやすい価格を実現しています」(同社)。

 今後は、代理店を通さずに顧客企業へ販売する直販モデルも計画。「ソフトウェアである『SOLAMILU』をインストールして使用するだけでは料金は発生しませんが、障害時の有料サポートサービスを用意する予定です」(同社)。

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(出典:FUNDINNO)

 企業が端末を管理するツールとして、ノートパソコンやスマートフォン、タブレット端末を管理するツール(MDM)がありますが、端末の遠隔ロックやパスワード・アプリ管理など多くの管理機能があるのが一般的であり、従業員100名以上で、多拠点を有する企業に適しているとされているそうです。

 「SOLAMILU」は小規模の企業をターゲットに、社内ネットワークで発生するトラブルの状況を迅速に把握し、問題解決の機会を提供しつつ、サポートを行う代理店の課題にも着目して、サポート業務の効率化などのメリットも兼備。「これにより、顧客企業と代理店双方にとって、よりスムーズで負担の少ないネットワーク運用を実現したいと考えています」(同社)。

今後の成長に向けて

(1)2027年IPO準備開始

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(出典:FUNDINNO)

(2)短期計画

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(出典:FUNDINNO)

 現在、「SOLAMILU」には「アプリ検知機能」「チャットサービス」「データ宅配サービス」「AI相談機能」の4つの機能追加を予定しています。

・アプリ検知機能:登録した端末にアプリケーションがインストールされたことを検知
・チャットサービス:ネットワーク上の端末同士で、ローカルで秘匿性の高いメッセージのやり取りができる
・データ宅配サービス:拠点間でデータ容量の重いデータを安全にやり取りできる
・AI相談機能:ネットワークやデバイスのトラブルをAIによって解決策を提案

 まずは、代表がインターオフィス(親会社)で培ったノウハウを活用し、全国のOA機器販売代理店にアプローチする予定。「DM配布や業界向け展示会への出店のほか、SNS広告やSEOなどオフライン/オンライン両面から事業拡大を図ります」(同社)。

(3)中長期計画

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(出典:FUNDINNO)

 将来的には、BtoC領域への事業領域拡大を目指して、イベント主催者と参加者が体験を共有できるスマホアプリを開発中です。

 イベントのQRコードを参加者が読み込むと、位置情報やアンケート回答を基におすすめブースを案内したり、他の参加者とコミュニケーションができたりするものを想定。「リアルタイムでその場所にいることによるプレミア性」をコンセプトに、球場やコンサートホール、展示場などでも使える機能を搭載していきたいといいます。

 「このアプリは各イベント会場に代理店となっていただき、イベントの主催者に販売するモデルを想定しています」(同社)

 BtoB、BtoCともにグローバル展開も視野に入れており、2030年をめどにまずは市場の大きな先進国や文化の近いアジア圏にアプローチを開始し、「小規模事業所のネットワークセキュリティの底上げとネットワーク構成図の表示形式の世界標準化を目指します」(同社)。

株主構成

 同社は以下の事業会社より出資を受けています。

・インターオフィス株式会社

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・カウリス <153A> [東証G]
・ハンモック <173A> [東証G]
・FFRIセキュリティ <3692> [東証G]
・フーバーブレイン <3927> [東証G]
・かっこ <4166> [東証G]

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
SOLAMILU株式会社
名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋21階
資本金:5,000,000円(2025年3月19日現在)
発行済株式総数:20,000株(同)
発行可能株式総数:1,000,000株
設立日:2023年9月1日
決算日:8月31日
※2025年4月1日を効力発生日として、前回の資金調達による資本金の変更及び発行済株式総数の変更をしており、登記申請準備中。登記完了後の資本金は15,000千円、発行済株式総数は22,000株となる。

■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 山田順貞

■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 5,000株

■募集株式の払込金額
1株当たり 10,000円

■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額600万円を以下の目的に充てる予定。
開発人件費 381万円
広告宣伝費 100万円
手数料 118万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額4,400万円(目標募集額600万円と上限募集額5,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
開発人件費 2,018万円
広告宣伝費 1,100万円
採用教育費 410万円
手数料 871万円

■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(10株)
200,000円コース(20株)
300,000円コース(30株)
400,000円コース(40株)
500,000円コース(50株)
1,000,000円コース(100株)
2,000,000円コース(200株)
3,000,000円コース(300株)
4,000,000円コース(400株)
5,000,000円コース(500株)
10,000,000円コース(1,000株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(50株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(1,000株)を上限とする。

■申込期間
2025年4月9日~4月22日

■目標募集額
6,000,000円(上限募集額 50,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は40,000,000円とする。

■払込期日
2025年5月19日

■連絡先
SOLAMILU株式会社
電話番号:052-433-9985
メールアドレス:kanri@solamilu.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

〈前回募集時約90人キャンセル待ち〉2027年IPO準備開始。リリース10ヵ月で80社以上が導入の新世代ネットワーク監視SaaS「SOLAMILU」

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