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【市況】ダウ平均は反落 マグ7に売り強まりナスダックは大幅安=米国株概況

NY株式26日(NY時間16:22)(日本時間05:22)
ダウ平均   42454.79(-132.71 -0.31%)
S&P500    5712.20(-64.45 -1.12%)
ナスダック   17899.02(-372.84 -2.04%)
CME日経平均先物 37540(大証終比:-260 -0.69%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。本日はマグニフィセント7を中心にIT・ハイテク株が一斉に売られ、ナスダックは大幅安となった。貿易戦争が経済に与える影響やFRBの政策に対する懸念がリスク選好姿勢を圧迫。

 トランプ大統領が本日の夕方に自動車業界への関税を発表と伝わった。来週予定されている広範な相互関税に先立ち、世界的な貿易相手国との戦いをエスカレートさせることになる。ストラテジストによると、関税と景況感悪化を示す指標が、年後半の米株式市場の重しとなると見方が示されていた。

 ムサレム・セントルイス連銀総裁の講演が伝わったが、関税の影響を懸念しており、二次的な影響がある場合は金利をより長期に渡って据え置く可能性があるとの認識を示していた。また、第1四半期の成長は鈍化しているとの見方も示している。FRBは辛抱強く慎重なアプローチを追求すべきとの考えを示していた。

 前日発表の3月調査の米消費者信頼感指数は弱い内容となり、米消費者の収入、事業、雇用に関する見通しは12年ぶりの低水準に落ち込んでいた。全体も21年7月以来の低水準。しかし、米株式市場はネガティブな反応をさほど見せず、小幅高で終えていた。

 景況感などのソフトデータは先行きの不透明感を示す内容が相次いでいるものの、小売売上高や生産、米雇用統計などのハードデータは米経済の底堅さを示している。エコノミストからは、「センチメントは先行き不透明感を示唆しているものの、景気後退が目前に迫っていることを意味するわけではない」との見解も聞かれる。「ソフトデータはひどい状況だが、行動は言葉よりも雄弁に語っており、ハードデータを見ると、ソフトデータで示されているほどの崩壊は起きていない」と語っている。

 ゲームソフト販売のゲームストップ<GME>が大幅高。同社の取締役会がビットコインを保有資産に加える計画を承認したことで動意づいている。

 ディスカウントストアのダラー・ツリー<DLTR>が上昇。同社のファミリー・ダラー事業を投資会社に10億ドルで売却することで合意に達した。

 生物工学的人体組織などを手掛けるヒューマサイト<HUMA>が急落。1株2ドルで2500万株の新株発行増資を発表したことが嫌気されている。前日終値から約30%のディスカウントとなる。

 がん治療薬開発のイミュノーム<IMNM>が上昇。最高技術責任者(CTO)のツァイ氏が同社株を購入した。

 特殊化学のアシュランド<ASH>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同社株は今年に入って20%下落しているが、投資家に良い投資機会を提供していると指摘。

ゲームストップ<GME> 28.36(+2.96 +11.65%)
ダラー・ツリー<DLTR> 69.21(+2.07 +3.08%)
ヒューマサイト<HUMA> 2.00(-0.88 -30.43%)
イミュノーム<IMNM> 7.09(+0.14 +2.01%)
アシュランド<ASH> 59.72(+2.79 +4.90%)

アップル<AAPL> 221.53(-2.22 -0.99%)
マイクロソフト<MSFT> 389.97(-5.19 -1.31%)
アマゾン<AMZN> 201.13(-4.58 -2.23%)
アルファベットC<GOOG> 167.14(-5.65 -3.27%)
テスラ<TSLA> 272.06(-16.08 -5.58%)
メタ<META> 610.98(-15.33 -2.45%)
AMD<AMD> 110.19(-4.62 -4.02%)
エヌビディア<NVDA> 113.76(-6.93 -5.74%)
イーライリリー<LLY> 826.76(-25.59 -3.00%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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