【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:宮越HD、任天堂、ゴルドウイン

宮越ホールディングス<6620>が急騰、マドを開けて底値もみ合い圏から離脱の動きをみせ、値上がり率はプライム市場でトップとなっている。中国で不動産開発及び賃貸管理事業を展開しているが、深セン市での開発事業に注目が集まっている。26日、同社子会社である深セン皇冠電子有限公司(皇冠電子)の深セン市における「ワールド・イノベーション・センター」プロジェクトに関し、皇冠電子が先行して進めている01―01区画の開発実施主体として政府担当部署と協議を行ってきたが、このほど同区画の「都市更新ユニット規劃修正(草案)」が規劃管轄部門の審査を通過し、深セン市規劃・自然資源局福田管理局から公示されたことを発表した。これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。
■任天堂 <7974> 11,300円 +535 円 (+5.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
任天堂<7974>の上値追いに弾みがついている。きょうは朝方カイ気配スタートとなり、一時6.4%高の1万1450円まで買われるなど物色人気を際立たせている。「ニンテンドースイッチ2」が4月2日に公開される見通しにあり、発売も間近となっていることでマーケットの注目度が高まっている。市場関係者からは「ゴールドマン・サックス証券が25日付で同社の投資判断を最上位に掲げ、目標株価1万3600円としたことが株価を突き動かす直接の材料となっているようだ」としたうえで、「スイッチ2が発売されれば、ゲーム機本体だけではなくソフト販売にも拍車がかかることから、中期的な収益押し上げ効果は大きい。したがって、4月2日のお披露目で材料出尽くしとなることは考えづらく、2月19日につけた最高値1万1800円は単なる通過点となる可能性が高い」(中堅証券ストラテジスト)という声が出ていた。
■ゴールドウイン <8111> 8,289円 +358 円 (+4.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
ゴールドウイン<8111>が大幅反発している。25日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を181億円から210億円(前期比11.9%減)へ、純利益を210億円から240億円(同1.2%減)へ上方修正したことが好感されている。売上高は1332億円から1320億円(同4.0%増)へ下方修正したものの、販管費の見通しを見直したことなどが寄与する。
■住友金属鉱山 <5713> 3,633円 +133 円 (+3.8%) 11:30現在
住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>、DOWAホールディングス<5714>など非鉄株が高い。25日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で銅5月物は一時、1ポンド=5.2285ドルに上昇。昨年5月以来、10カ月ぶりに最高値に買われた。トランプ米大統領が銅に追加関税をかけることを織り込む動きが進んでいる。金価格も最高値圏で強含むなか非鉄株に見直し買いが流入している様子だ。
■ピーエス <1871> 1,519円 +55 円 (+3.8%) 11:30現在
ピーエス・コンストラクション<1871>に投資資金が流入。ここ上向きの5日移動平均線をサポートラインにジリ高基調にあったが、きょうは買いに弾みがつき、マドを開けて上放れる動きとなっている。PC橋梁で強みを持つ建設会社で、同社の過半の株式を大成建設<1801>が保有している。業績は前期に続き25年3月期も大幅増益が予想される状況にある。そうしたなか、25日取引終了後に中期経営計画を発表し、これが足もとの株価を強く刺激している。28年3月期に売上高1500億円(今期予想は1348億円)、配当性向60%以上(同44%)を目指すとしている。時価予想PERが10倍弱、配当利回りも4.5%前後と高く、バリュー株としての切り口でも買いを誘っている。
■カメイ <8037> 2,162円 +42 円 (+2.0%) 11:30現在
カメイ<8037>は続伸している。同社は25日の取引終了後、発行済み株式総数の12.24%に相当する自己株式460万株を消却すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。消却予定日は28日とする。
■ニッコンHD <9072> 2,708円 +28.5 円 (+1.1%) 11:30現在
ニッコンホールディングス<9072>が買われ、連日で上場来高値を更新した。米運用会社ファラロン・キャピタル・マネジメントがニッコンHDの株式を買い増していたことが25日の取引終了後に明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日提出された変更報告書によると、ファラロンの保有割合は13.80%から17.37%に上昇した。報告義務発生日は17日。保有目的の項目には「純投資及び建設的な対話(エンゲージメント)を通じた中長期的な企業価値向上(状況に応じて重要提案行為等を行うことを含む)」と記載している。
■大崎電気工業 <6644> 842円 +8 円 (+1.0%) 11:30現在
大崎電気工業<6644>が4日ぶりに反発している。25日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を10円から12円へ増額修正したことが好感されている。年間配当予想は22円となり、前期実績(20円)に対しては2円の増配になる。
■NJS <2325> 4,455円 +35 円 (+0.8%) 11:30現在
NJS<2325>が堅調な値動き。前週19日に大幅高に買われた後は調整色をみせていたが、足もとで改めて買い直す動きにある。埼玉県八潮市の道路陥没事故を契機に、全国規模で下水道の老朽化対策が急がれるなか、上下水道の建設コンサルティング事業を手掛ける同社の存在感が増している。25日取引終了後には上下水道事業のアウトソーシングを手掛けるCDCアクアサービス(千葉市)の株式を取得し連結子会社化することを発表した。これに伴うカスタマーサービス強化の動きを好感する買いを引き寄せている。
■図研 <6947> 4,620円 +25 円 (+0.5%) 11:30現在
図研<6947>が続伸している。25日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、25年3月期決算において投資有価証券売却益14億9600万円を特別利益として計上すると発表したことが好材料視されている。なお、通期業績予想については修正が必要となる場合には速やかに開示するとしている。
■上新電機 <8173> 2,274円 +8 円 (+0.4%) 11:30現在
上新電機<8173>が8連騰。同社は25日の取引終了後、立会外での自社株買いの実施を発表。資本効率の向上につながるとの見方から、株価の支援材料となったようだ。同日終値2266円で、26日午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.38%)を上限に買い付けの委託を実施すると公表。上限となる10万株の買い付けを行ったと26日午前9時30分に開示した。
■日本電気硝子 <5214> 3,571円 +12 円 (+0.3%) 11:30現在
日本電気硝子<5214>はしっかり。午前10時ごろ、大阪大学レーザー科学研究所、核融合科学研究所、京都大学と共同で、大型高出力レーザーのキーパーツとなる「ガラス製ファラデー素子」を開発したと発表した。高出力レーザーは、レーザー核融合や宇宙デブリの除去、重粒子線によるがん治療など精密工学や先端レーザー制御が求められるさまざまな分野への応用が期待されるという。
■オークワ <8217> 870円 -18 円 (-2.0%) 11:30現在
オークワ<8217>が3日続落している。25日の取引終了後、集計中の25年2月期連結業績について、売上高が従来予想の2540億円から2501億5000万円(前の期比1.1%増)へ、営業利益が24億5000万円から13億2000万円(同54.3%減)へ、最終損益が5億5000万円の黒字から23億8000万円の赤字(前の期10億円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、嫌気されている。来店客数の増加を柱とした収益力の向上を目指したものの、各施策の浸透に想定以上の時間を要していることに加え、消費者の購買行動の変化に適切に対応できなかったことなどから、来店客数が想定を下回り売上高が不振となったことが要因。また、営業店舗の減損損失計上額が想定以上となったことも響いた。同時に上限を140万株(発行済み株数の3.35%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は4月2日から来年4月1日までで、資本政策の一環として実施し、株主価値の向上を目指すためとしている。
■日本酸素HD <4091> 4,602円 -69 円 (-1.5%) 11:30現在
日本酸素ホールディングス<4091>は軟調。25年3月期連結業績予想について純利益を1070億円から965億円(前期比8.9%減)へ下方修正すると発表。これが嫌気されている。米国で建設を進めていた水素生産設備の建設計画中止に伴い、減損損失を計上するため。売上高については価格マネジメントや円安による増収が見込まれる一方、複数の主要な地域で販売数量の減少による影響が見込まれることから従来予想を据え置いた。
■バリオセキュア <4494> 851円 +150 円 (+21.4%) ストップ高 11:30現在
バリオセキュア<4494>が急反発し昨年来高値を更新している。25日の取引終了後、CSSホールディングス<2304>子会社でBGMや防犯カメラシステムの提供を行う東洋メディアリンクスと業務提携することで基本合意したと発表しており、好材料視されている。バリオが有する最先端のサイバーセキュリティー技術と、東洋メディアリンクスが提供する業務用防犯カメラ及び多様なソリューションを組み合わせることで、より強固で包括的なセキュリティー対策を実現する革新的なサービスを提供するのが狙い。なお、具体的なサービス内容は今後改めて開示するとしている。
●ストップ高銘柄
ミライロ <335A> 911円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 11:30現在
セルシード <7776> 524円 +80 円 (+18.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
ぷらっとホーム <6836> 4,205円 -700 円 (-14.3%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース