
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
26日の東京株式市場は前日に続き買いが優勢の地合いとなり、日経平均株価は続伸しそうだ。前日に4日ぶりに切り返したものの上値が重く、ここ累積売買代金の多い3万8000円大台近辺が上値のフシとして意識されている。ここを終値でブレークできるかどうかがポイントとなる。前日の欧州株市場は主要国の株価が総じて強さを発揮し、独DAXや仏CAC40などいずれも1%を超える上昇となった。この日発表された3月の独Ifo企業景況感指数が前月から改善を示したことで、欧州経済に対する過度な不安心理が後退しリスク選好の地合いとなった。一方、米国株市場ではトランプ米政権が4月2日に導入する構えにある相互関税などを意識して方向感の見えにくい展開だった。トランプ大統領は相互関税について多くの国を対象に減免措置を与える可能性に言及、これを受けて投資家の過度な懸念は後退したが、主要株価指数の上値も重かった。ハイテク株は総じて強さを発揮しナスダック総合株価指数はおおむねプラス圏で推移した一方、NYダウは午後の取引でマイナス圏に沈み、引け間際に買い戻されわずかながら上昇に転じて着地した。両指数ともに非常に狭いレンジでの値動きに終始し、気迷いムードを反映している。東京市場では、欧米株市場が頑強な値動きだったことで、引き続き上値指向が維持されそうだ。あす27日が3月の権利付き最終売買日にあたり、駆け込みで配当権利取り狙いの買いが日経平均やTOPIXに浮揚力を与えそうだ。ただ、足もと外国為替市場で円が買い戻され、1ドル=150円を下回るなど円高方向に押し戻されていることは、輸出セクターを中心にネガティブな方向に作用する可能性もある。
25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比4ドル18セント高の4万2587ドル50セントと小幅続伸。ナスダック総合株価指数は同83.262ポイント高の1万8271.855だった。
日程面では、2月の企業向けサービス価格指数、1月の景気動向指数改定値、2月の全国スーパー売上高など。海外では英2月の消費者物価指数(CPI)、2月の米耐久財受注額など。
出所:
MINKABU PRESS