【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):M&Aキャピ、マネフォ、東洋証券

M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が大幅反発。前週末14日の取引終了後、三井不動産<8801>と両社が持つ知見・ノウハウを相互に提供する提携について合意したと発表しており、好材料視された。両社の顧客は、資産運用と事業承継それぞれに課題を抱える人が多くいるため、双方が提供するサービスの知見・ノウハウを提供し合うことで、顧客の課題に対して最適なソリューションを提供することができると判断した。提携により、M&Aの譲渡金を不動産経営という手段で資産運用する選択肢を提案するとしている。
■マネーフォワード <3994> 4,478円 +195 円 (+4.6%) 本日終値
マネーフォワード<3994>は後場一段高。オリエントコーポレーション<8585>はきょう、マネフォのグループ会社であるマネーフォワードエックスと、共同開発した法人向け「AI与信審査モデル」を搭載したサービスの提供に関する業務提携、及び新たな法人向けソリューション開発に関する検討で合意したと発表。これが株価を刺激したようだ。両社は24年7月から協業を開始し、オリコの審査モデル構築ノウハウと、マネーフォワードエックスのデータ分析技術を生かして、人工知能(AI)を活用してキャッシュフローから資金繰り状況の変化を予測する独自の「AI与信審査モデル」を構築。このほど両社は新たに業務提携を行い、マネーフォワードエックスが提供する融資に関わる手続きをオンラインで行うことができる「Mikatano 融資ポータル」に、「AI与信審査モデル」の搭載を決めたという。
■東洋証券 <8614> 602円 +22 円 (+3.8%) 本日終値
東洋証券<8614>が続伸。前週末14日の取引終了後、未定としていた25年3月期の期末一括配当予想を50円(前期10円)にすると発表したことが好感された。同時に、投資有価証券の一部を売却したのに伴い、25年3月期決算に投資有価証券売却益11億1700万円を特別利益として計上すると発表。また、26年3月期にも投資有価証券売却益を計上する予定としている。
■アドバンテスト <6857> 8,470円 +225 円 (+2.7%) 本日終値
アドバンテスト<6857>など半導体主力株への買いが優勢となった。前週末の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大きく水準を切り上げたが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇率は3.3%高とそれらを更に大きく上回った。また、シンボルストックに位置付けられるエヌビディア<NVDA>は5.3%高と急騰した。これを受けて東京市場でもエヌビディアのGPU向けにテスターを納入するアドテストをはじめ半導体製造装置関連の大手メーカーに投資資金が流入した。
■QPS研究所 <5595> 987円 +26 円 (+2.7%) 本日終値
QPS研究所<5595>が続伸。この日、ロケット・ラボUSA<RKLB>が15日に打ち上げたロケット「エレクトロン」によって、小型SAR(合成開口レーダー)衛星「QPS-SAR9号機」が同日午前9時55分(日本時間)に軌道投入されたと発表しており、好材料視された。同社の商用機としては5機目の打ち上げ成功となる。なお、同件が25年5月期業績に与える影響は軽微としている。
■淺沼組 <1852> 725円 +18 円 (+2.6%) 本日終値
淺沼組<1852>が3日ぶりに反発。前週末14日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を20円から22円へ増額修正したことが好感された。中間配当と合わせた年間配当予想は37円(前期実質40円60銭)となる。
■フェローテク <6890> 2,935円 +69 円 (+2.4%) 本日終値
フェローテックホールディングス<6890>が大幅高で8日続伸。前週末14日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、旧村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.32%となり、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は3月7日としている。
■INPEX <1605> 2,018円 +32.5 円 (+1.6%) 本日終値
INPEX<1605>が7日続伸。14日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比0.63ドル高の1バレル=67.18ドルと上昇した。ロシアのプーチン大統領は13日、米国とウクライナが合意した30日間の停戦案に関して、即時受諾に難色を示したと伝わった。プーチン氏はロシアに有利な修正を求めているとみられ、ウクライナ戦争の早期停戦の見込みがやや後退するなか、ロシア産原油の供給回復観測が遠のいたことは原油高要因と受け止められた。更に、米軍が15日から16日にかけイエメンの反政府武装組織フーシ派を空爆したと報道されたことも、中東の地政学リスクが高まり原油価格を押し上げる可能性も意識されているようだ。
■ブロードリーフ <3673> 714円 +7 円 (+1.0%) 本日終値
ブロードリーフ<3673>がしっかり。前週末14日の取引終了後、25年12月期の配当予想を中間・期末各2円の年4円から中間・期末各2円50銭の年5円へ増額修正したことが好感された。
■スバル興業 <9632> 3,120円 -205 円 (-6.2%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は7%減益へ」が嫌気された。
スバル興業 <9632> [東証S] が3月14日大引け後(16:00)に決算を発表。25年1月期の連結経常利益は前の期比1.5%減の48.7億円になり、26年1月期も前期比7.1%減の45.2億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。
⇒⇒スバル興業の詳しい業績推移表を見る
株探ニュース