【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、FOMC控え荒い値動きに (12月10日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより日経平均株価
始値 50878.66
高値 51107.77
安値 50329.27
大引け 50602.80(前日比 -52.30 、 -0.10% )
売買高 22億4943万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆6697億円 (東証プライム概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、朝高後値を消すも終盤下げ渋る
2.FOMC結果発表待ちで様子見、方向感の見えにくい地合いに
3.米利下げ確実視も来年以降のFRB金融政策に不透明感漂う
4.週末のメジャーSQにらみ先物主導で不安定な値動きに終始
5.主力株下げるも中小型株強く、値上がり銘柄が62%占める
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比179ドル安と続落した。FOMCの結果公表を控え、金融政策の先行きに対する警戒感からリスク回避の売りに押された。
東京市場では、時価総額上位の主力株に安い銘柄が目立ち、日経平均株価は反落。取引時間中は上下に荒い値動きとなったが、大引けは小幅安にとどまった。
10日の東京市場は、引き続き先物主導で方向感の見えにくい地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウが軟調だったものの、ナスダック総合株価指数が反発に転じたことで、朝方に日経平均は大きく上値を追った。しかしほどなくして頭打ちとなり、一転して急速に値を消す展開に。日本時間明日未明にFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、思惑が錯綜した。FRBによる利下げはほぼ確実視されているものの、来年以降の米金融政策が想定よりもタカ派的となるのではないかという警戒感がくすぶっている。日経平均は不安定な値動きに終始したが、これは週末のメジャーSQをにらんだ海外筋による先物への売り買いが影響した面も大きい。半導体関連の大型株は軒並み下落したが、中小型の材料株には強い動きをみせるものも目立っており、プライム市場の値上がり銘柄数は全体の62%を占めた。
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が冴えず、売買代金2位に入ったキオクシアホールディングス<285A>の下げも目立つ。ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>が売られ、アドバンテスト<6857>もマイナス圏で引けた。サンリオ<8136>の下値模索も続いている。任天堂<7974>が売りに押され、ソニーグループ<6758>も下落した。三井E&S<7003>が値下がり率トップに売られ、東京計器<7721>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>なども大幅安。このほか低位のポールトゥウィンホールディングス<3657>が大きく売られた。
半面、川崎重工業<7012>が堅調。三井金属<5706>が物色人気を集め、キーエンス<6861>の上昇も目を引いた。ファーストリテイリング<9983>も頑強な値動き。ソラスト<6197>、JCU<4975>が急騰しいずれもストップ高に買われた。CIJ<4826>が大幅高、T-BASE<3415>が値を飛ばし、DOWAホールディングス<5714>も大きく水準を切り上げた。北海道電力<9509>も商いを急増させ大きく切り返した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ホンダ <7267>、アステラス <4503>、トヨタ <7203>、デンソー <6902>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約67円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、ソニーG <6758>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約143円。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)証券・商品、(2)電気・ガス、(3)ゴム製品、(4)輸送用機器、(5)石油・石炭。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)電気機器、(3)機械、(4)銀行業、(5)精密機器。
■個別材料株
△アウン <2459> [東証S]
AIOコンサルの海外展開本格始動を材料視。
△アールプラン <2983> [東証G]
26年1月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△Bガレージ <3180> [東証P]
26年4月期利益予想を下方修正もアク抜け感強まる。
△スパイダー <4192> [東証G]
清水建 <1803> が「S+Report」を本格導入へ。
△ブロメディア <4347> [東証S]
英AVIによるTOB価格にサヤ寄せ。
△アクリート <4395> [東証G]
合弁先の米企業が米ミサイル防衛局から大型契約獲得。
△カルナバイオ <4572> [東証G]
次世代型BTK阻害剤に腫瘍縮小効果、米血液学会で発表。
△サンバイオ <4592> [東証G]
厚労省による「アクーゴ」出荷制限の条件解除を好感。
△モイ <5031> [東証G]
26年1月末株主から株主優待制度を導入へ。
△TOTO <5332> [東証P]
ウォシュレットの累計出荷台数7000万台突破。
▼ポールHD <3657> [東証P]
案件獲得伸び悩み今期営業利益65%減へ。
▼ヘリオス <4593> [東証G]
体性幹細胞再生医薬品の開発・申請方針の発表を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ソラスト <6197>、(2)JCU <4975>、(3)Jディスプレ <6740>、(4)CIJ <4826>、(5)T-BASE <3415>、(6)Bガレージ <3180>、(7)月島HD <6332>、(8)DOWA <5714>、(9)CSP <9740>、(10)北海電 <9509>。
値下がり率上位10傑は(1)三井E&S <7003>、(2)ポールHD <3657>、(3)東京計器 <7721>、(4)サンリオ <8136>、(5)スクエニHD <9684>、(6)フォーカス <4662>、(7)塩野義 <4507>、(8)野村マイクロ <6254>、(9)リンクユーG <4446>、(10)Appier <4180>。
【大引け】
日経平均は前日比52.30円(0.10%)安の5万0602.80円。TOPIXは前日比4.10(0.12%)高の3389.02。出来高は概算で22億4943万株。東証プライムの値上がり銘柄数は992、値下がり銘柄数は562となった。東証グロース250指数は667.68ポイント(1.55ポイント高)。
[2025年12月10日]
株探ニュース

米株










