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【材料】サービスナウが決算受け大幅安 cRPOの期待値上昇は限定的になる可能性=米国株個別

(NY時間14:25)(日本時間04:25)
サービスナウ<NOW> 998.60(-145.03 -12.68%)

 IT管理ソフトウエア開発のサービスナウ<NOW>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内となった。重要な指標である進行中の残存履行義務(cRPO)は予想を下回っている。また、ガイダンスも公表し、第1四半期と通期のサブスクの売上高は予想を下回る見通しを示した。

 同社は声明で「ドル高の影響で今年のサブスク売上高に約1.75億ドルの逆風が吹く」と述べたほか、「政権交代による季節要因で米連邦事業の下半期への比重がより顕著になる」とも指摘した。

 アナリストは「生成およびエージェンティックAIを活用する上で、同社は非常に有利な立場にある。しかし、第2四半期と第3四半期のcRPOが厳しくなるなど、より近い将来のリスクもあり、2025年のcRPOの期待値の上昇は限定的になる可能性がある」と述べた。

(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):3.67ドル(予想:3.68ドル)
・売上高:29.5億ドル(23%増、予想:29.6億ドル)
  サブスク:28.7億ドル(21%増、予想:28.8億ドル)
  プロフェッショナル・その他:9.1億ドル(予想:7.97億ドル)
・粗利益率(調整後):82%(予想:81.7%)
・進行中の残存履行義務:102.7億ドル(予想:104.3億ドル)
・FCF:14.0億ドル(予想:13.6億ドル)

(1-3月・第1四半期見通し)
・サブスク売上高:29.9~30.0億ドル(予想:30.4億ドル)

(通期見通し)
・サブスク売上高:126.4~126.8億ドル(予想:128.7億ドル)
・サブスク粗利益率(調整後):83.5%(予想:84.2%)

【企業概要】
 企業・大学・政府機関向けに、ワークフローのデジタル化を実現するためのアプリケーションサービスを提供する。テクノロジー、顧客と業界、従業員、クリエイター向けのワークフロー製品を提供し、顧客がシステムやサイロを越えてシームレスに作業することを可能にする。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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